マエケン ベンチコーチ死去の悲報の中の登板「黙祷したときに現実なんだなと」

[ 2021年3月27日 10:25 ]

ブレーブス戦に先発したツインズ・前田(共同)
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 ツインズの開幕投手に決まっている前田健太投手(32)が、26日(日本時間27日)のブレーブス戦でオープン戦5度目の登板。最終調整で4回無失点の好投を見せた。

 この日は腎臓がんでアリゾナで闘病中だったマイク・ベルベンチコーチ(46)が亡くなったと訃報が届き、チームは悲しみに包まれた。球場には半旗が掲げられ、ベルコーチの背番号36のユニフォームがベンチの壁にかけられ、試合前は黙祷、前田もマウンド上で帽子を取って頭を下げた。

 重苦しい雰囲気の中での登板で、前田は4度3-2のフルカウントになるなど、いつもより球にばらつきがあったが、無四球で乗りきった。球数は59球でストライクが40球。オープン戦の防御率は0・49だった。

 降板後の一問一答は以下の通り。
 ――マイク・ベルベンチコーチの訃報を聞いた中での登板だったが。
 「試合前に聞いて信じられなかった。マウンドに上がってマイクの写真がスクリーンに映って黙祷したときに現実なんだなと。気持ち的には大変なマウンドでしたけど、自分のできることをと、いい試合にしようと登板に臨みました」

 ――ダグアウトの雰囲気はどうだったか。
 「いつもの明るさはなかったけど、みんな今日試合をすると決まったらマイクのためにという気持ちになった。今日だけでなく今シーズンは終わるまでそうなると思う」

 ――今日はゲームがキャンセルになり、最終調整ができなくなる心配もあったが。
 「一瞬、なくなるかもという連絡が来て、試合がなくなっても仕方がないことだと思いました」

 ――オープン戦を通してわずか1四球と制球力が抜群だった。
 「今日は球のばらつきがあったけど、四球を出さずにイニングを終えられてよかった。去年四球の数がぐっと減って内容も良くなったので、このキャンプは四球を出さないことを意識して投げていました」

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2021年3月27日のニュース