智弁学園5年ぶり8強 逆転で広島新庄2枚看板攻略 小坂監督「打者がうまく対応してくれた」

[ 2021年3月27日 11:43 ]

第93回選抜高校野球大会第8日第1試合 2回戦   智弁学園5-2広島新庄 ( 2021年3月27日    甲子園 )

<智弁学園・広島新庄>智弁学園・小坂監督(撮影・成瀬 徹)  
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 第93回選抜高校野球大会第8日は27日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦が行われた。第1試合では智弁学園(奈良)が広島新庄を5-2で下し、優勝した16年以来5年ぶりの8強に進出した。

 
 奈良県勢は、25日に天理も8強進出を決めており、77年(天理=8強、智弁学園=4強)以来44年ぶりのダブル8強入りとなった。

 智弁学園は1点を追う3回、2番・垪和拓海の遊撃内野安打で同点に追いつくと、なおも一、三塁で3番・前川右京が詰まりながらも遊撃後方へしぶとく落として勝ち越し。さらに、4番・山下陽輔が右前適時打で続き、3連打で逆転に成功した。4回に中陳六斗が中犠飛で4点目を加えると、6回にも1番・岡島光星の左前適時打で5点目。着実に得点を重ねた。

 投げては背番号10の右腕・小畠一心が2失点で完投した。

 試合後、小坂将商監督は「きょうは苦しい展開になるのを想定しながら甲子園球場に来た。1点取られてから気持ち的に雰囲気が悪かったけれど、選手たちが徹底して外の球を打ってくれたのが良かった」。3回の集中打での逆転は「一巡目と二巡目と配球パターンも変わっていた。打者がうまく対応してくれたかなと。詰まっていたが、しっかり振り切っていたのでヒットになったと思います」と振り返った。積極攻撃が持ち味だが、4回には無死二塁から確実に犠打で送って追加点につなげた。「花田君と秋山君なかなか打ち崩すのは難しいと思ったので、あそこはバントでいきました」と話した。

 準々決勝は明豊(大分)と対戦する。「日に日にヒーローが変われば、流れは来ると思う。またしっかり準備したい。自分たちの野球やるだけです」と意気込んだ。

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