エンゼルス・大谷 松井に並ぶ日本選手最多OP戦5号 「小さい頃から目標にしていた」

[ 2021年3月27日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス5ー6ロッキーズ ( 2021年3月25日    スコッツデール )

<ロッキーズ・エンゼルス>初回、本塁打を放つエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が25日(日本時間26日)、ロッキーズ戦に「2番・DH」で出場し、初回の1打席目に5号ソロを放った。オープン戦5本塁打は04、05年のヤンキース・松井秀喜に並び日本選手歴代最多。打球角度42度は自身2番目の高角度での超レア弾だった。投手としての開幕前最終登板は29日(同30日)のドジャース戦に決定した。

 打球角度42度。高々と舞い上がった打球は、左翼ポール際に飛び込んだ。初回1死。大谷が左腕ゴンバーの初球、91マイル(約146キロ)直球を強振。11戦連続安打となる一打は、今季オープン戦では左腕からの初本塁打となる5号ソロになった。

 04、05年のヤンキース・松井秀喜に並ぶオープン戦日本選手最多弾。大谷がかねて「僕も小さい頃から目標にしていた」と話すなど、マリナーズ・イチローとともに憧れの存在だったレジェンドに肩を並べた。松井が04年に60打席、05年に69打席を費やしたのに対し、大谷は約半分の32打席で到達してしまった。

 希少価値の高い一発だった。大リーグ公式サイトの動作解析システム「スタットキャスト」でデータ分析を担うデービッド・アドラー記者によれば、昨季の全2304本塁打中、打球角度40度以上の逆方向への本塁打はわずか9本。確率にすると約0・4%でしかない。オープン戦打率は・571となり、5発は全て得意の中堅から左方向。主砲トラウトが「エースで打線の中心。2人のスターがいるようだ。これは凄い戦力増だね」と真顔で話せば、19年から大谷を知るジェレミー・リード打撃コーチも「自信と健康が大きな要因。全てが一つにまとまり、投打で完璧なパッケージになり始めた」とうなった。

 大谷はこの日でキャンプ地での出場を終え、26日(日本時間27日)にロサンゼルスに移動。開幕前最終登板は29日(同30日)の敵地ドジャース戦に決まった。4月1日(同2日)の開幕・ホワイトソックス戦はまずは打者で臨む見込みだ。(笹田幸嗣通信員)

 ≪投手は本拠で≫投手・大谷のレギュラーシーズン初登板は、29日から中7日となる4月6日(日本時間7日)の本拠地でのアストロズ戦が有力だ。1日(同2日)の本拠地開幕・ホワイトソックス戦で先発するバンディから、ヒーニー、カッブ、キャニング、キンタナと続く見込み。大谷はホ軍との開幕4連戦全てで打者出場が可能となる。

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