ソフトB・石川「緊張感をコントロールできた」　育成出身初の開幕戦白星

パ・リーグ   ソフトバンク8ー2ロッテ （ 2021年3月26日    ペイペイD ）

＜ソ・ロ＞ヒーローインタビューを終えてポーズを取る（左から、今宮、石川、周東）（撮影・中村　達也）
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　ソフトバンク・石川が育成出身初の開幕戦白星を挙げた。初の大役となったが7回5安打1失点と先発の役割をきっちり果たした。

　「初めて開幕のマウンドだったが緊張感をコントロールできた。初回をリズムよく投げる事ができたことで、すんなりと試合に入ることができた。すぐ先制点を取ってくれたことが非常に大きく、力になりました」

　5回には連打を浴び、1死満塁のピンチを迎えたが冷静だった。藤原を一ゴロ、荻野を中飛に打ち取り要所で粘りを見せた。「序盤から飛ばしたので、集中力が持たないこともあった。踏ん張りどこはあったので、そこは反省したい」。6回の2死満塁も田村を空振り三振に斬った。プレッシャーとの戦いもあったが負けなかった。

　これまでは同じく育成出身の千賀が18、19年と2度開幕投手を務めているが、白星がついていない。「千賀（白星）とってないんですか？千賀がとってない育成出身の何かがなかなかないので、それはそれで一つの、ネタでしかない。育成出身でもやれるという気持ちを大事にしている」と育成魂はいつまでも忘れない。

　大卒プロだが、高校は都立総合工科。ドラフト制度以降では都立高校出身者で初の開幕戦勝利投手にもなった。「そういうので喜んでくれる人がいる。母校の同級生、OB、応援してくれる人が喜んでくれたりとか。そういうのが一番大きいですね」。持ち前のテンポのよさを発揮し、日本一5連覇へ見事に先陣を切って見せた。