阪神・秋山 ついに失点…2月8日から続いた連続無失点37回でストップ

[ 2020年7月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-6中日 ( 2020年7月1日    ナゴヤD )

<中・神(2)>5回1死満塁、ビシエドに2点適時打を浴び、KOとなった秋山(中央)(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 “点を取られない男”でも負の連鎖を断ち切れなかった。阪神・秋山は4回1/3、7安打6失点(自責5)で降板。38イニングぶりに失点するなど中日打線につかまり、今季初黒星を喫した。

 「自分自身で苦しい投球にしてしまい、大事なところで粘り切れず、悔しい投球となりました」

 3回までは1安打に抑え、2月8日から続く連続無失点を37回まで伸ばしながら、1点リードの4回2死三塁から高橋に中前へ同点打に浴びた。さらに運にも見放される。続く阿部の三ゴロを処理したマルテの二塁悪送球で2点目を献上。せっかく打ち取りながら逆転を許すと、傾いた流れを再び引き寄せることはできなかった。

 5回は4安打を集中されるなど、立ち直るきっかけをつかめぬまま無念の降板。矢野監督は「エラーの失点もアキ(秋山)には悪かったし、点が取られへんというのも、どうしても厳しいピッチングをさせてしまった。アキらしくは投げてくれた」とかばった。

 試行錯誤がうかがえた。初球から通常のワインドアップで腕を振ったものの、先頭・大島に対する4球目からセットポジションに変更。一昨年に手術した右膝の状態を考慮して昨年も多く取り入れていた“対処法”だ。勝利に貢献できる最善の方法を選んで力投したが、結果は伴わなかった。

 今季初登板となった6月25日のヤクルト戦では6回0/3無失点の好投が報われず、春から抜群の安定感で継続してきたゼロ封も今回でいったん“小休止”。リセットして次回登板で初勝利をつかみたい。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

2020年7月2日のニュース