楽天・浅村、196打点ペース 11試合で18打点!キングタイ5号先制3ランでロッテ討ち「完璧だった」

[ 2020年7月2日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天5―3ロッテ ( 2020年7月1日    楽天生命パーク )

<楽・ロ>初回、左越えに先制3ランを放つ浅村(撮影・吉田 剛)
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 4番の一振りで楽天が首位タイに浮上した。初回1死一、二塁。浅村の狙い通りだった。「高めの球をイメージしていた。完璧だった」。1ボールからの高めの直球をフルスイング。軽々と左中間席中段へと運んだ。2戦連発となる先制5号3ランが決勝弾となり、2日連続で勝利に導いた。

 「冷静に打席に入れているし、ミスショットが少ない。頭を整理できているので、迷いなく振れている」

 移籍2年目の今季は開幕から「不動の4番」を務める。リーグトップの18打点、同トップタイの5本塁打と絶好調だが、1年前の悔しさを糧にしている。昨年6月23日のDeNA戦からチームは大型連敗を喫した。首脳陣は流れを変えるため、3番だった浅村を7月5日の日本ハム戦から4番に置いた。だが、そこから4試合連続無安打で連敗は10まで伸びた。めったに弱音を吐かない男が「自分が打っていたらチームは負けていない。情けない」と漏らしたこともあった。18年は西武で打点王のタイトルを獲得していたため「前年の成績が基準になってキツかったけど、今はその経験が生きている」と迷いは一切消えた。

 11試合で18打点は、120試合制で196打点ペース。小鶴誠(松竹)が1950年にマークした161打点の日本記録はおろか、大リーグ記録の191打点(ハック・ウィルソンが1930年に記録)超えの夢も広がる。

 「ホームランにこだわりはない。4番を打たせてもらっている以上、チャンスで走者を還すことが自分の役割なので」と浅村。頼れる主砲は、チーム打率と総得点で12球団トップに立つ「犬鷲打線」の中心に座る。(重光 晋太郎)

 《データ》○…浅村(楽)が初回に決勝の5号3ラン。本塁打部門で山川(西)ら3人に並ぶパのトップタイに浮上した。開幕11試合目でのシーズン5号は、西武在籍時の18年の19試合を8試合も更新する自己最速ペース。楽天では06年フェルナンデス、17年ペゲーロの11試合目に並ぶ最速5号になった。また、打点は18となり、山川の13を引き離しパ1位をキープ。勝利打点も4個目でオースティン(D)、宮崎(D)、中田(日)の3を抑える両リーグ単独最多と、勝負強さが光っている。

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