阪神 96年以来の開幕4カード連続負け越し 貧打に守乱、矢野監督「あれじゃ投手は大変」

[ 2020年7月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-6中日 ( 2020年7月1日    ナゴヤD )

<中・神(2)>試合終了と同時に、足早にベンチ裏に向かう矢野監督(中)(撮影・椎名 航)
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 無情にも決勝点は拙守で与えた。攻撃の閉塞(へいそく)感が守備にも波及したのか。阪神は開幕11試合を終えて早くも3度目の3連敗。出口の見えない暗闇をさまよう矢野監督も言葉を失った。

 「何とも言いようがないけど…。あれじゃピッチャーは大変だよね。打線もちょっと点が取れない中でね。痛いし…」

 同点に追いつかれた4回、なお2死一塁から秋山は阿部を平凡な三ゴロに打ち取った、はずだった。二塁封殺を狙ったマルテの送球は大きくそれ、右翼ファウルゾーンまで転がった。チェンジになるどころか、一気に一塁走者の高橋に勝ち越しの生還を許し、結果的に勝負を決める1点になった。今季から三塁を主戦場に変えたマルテにとっては今季初失策。痛恨の悪送球になった。

 「誰もエラーしたくてしているわけじゃないんで、別に責めることはないけど、その後だよね。何とか取り返すように頑張ってくれたら、それが一番うれしいかな」

 清水ヘッドコーチが期待した挽回も実現はしなかった。4点差へ広がった5回には1死一、三塁から高橋の二ゴロで併殺を狙った糸原が後逸し、追加点を献上。頼みの主将でさえも適時失策を犯す負の連鎖だった。7回無死一塁ではアルモンテの投ゴロを望月が二塁へ悪送球。3失策目こそ失点にはつながらなかったとはえ、守備から攻撃へのリズムをつくれず、反撃の機運は逆にしぼんだ。

 昨季102失策を踏まえ、チームとして取り組んできた守備向上。開幕からの10試合は2失策で安定していたが…。打線は相変わらず低空飛行。投打がかみ合わないだけでなく、守備にもほころびが生まれた。掲げてきた全力疾走が影を潜める場面もある。どん底に沈む猛虎に余裕は残されていない。 (山本 浩之)

 ▽1996年の阪神 95年7月から代行監督を務めた藤田平監督の1年目。開幕から4カード連続で負け越した後、5月18日には12勝22敗の借金10。グレンは指揮官との確執から開幕2軍、クールボーは48試合で2本塁打の不振から、ともに6月に退団した。球宴後も浮上せず、9月13日には球団が藤田監督の休養を発表。前日12日には解任通告を不服とした藤田監督が球団事務所に9時間半近く籠城するという騒動もあった。最終的に54勝76敗で2年連続の最下位。

 《今季3度目の3連敗》阪神は今季3度目の3連敗。開幕から4カード連続負け越しは、1カード3連戦が一般的となった52年以降では96年の4カードに並ぶ球団ワースト記録。2勝9敗の借金7は、矢野阪神では昨季8月18、19日時点に並ぶ最多になった。

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