広島 “魅せた”中軸3連打 「龍馬・誠也・松山」で見せ場つくった!

[ 2020年7月2日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-4ヤクルト ( 2020年7月1日    神宮 )

<ヤ・広(1)>3回1死一、二塁、松山が勝ち越しの右適時二塁打を放つく(撮影・村上 大輔)  
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 広島は1日のヤクルト戦で、3―4の1点差で惜敗した。1点劣勢の3回は、3番・西川龍馬内野手(25)、4番・鈴木誠也外野手(25)、5番・松山竜平外野手(34)のクリーンアップ3連打で一時逆転に成功。松山の昇格で実現した強力打線を軸に、ビジター11連戦の最終戦を白星で終えて、3日の広島凱旋としたい。

 雨に濡れ続けた惜敗の中で、中軸の頼もしさが際立った。雨が強まり始めたのは、1点劣勢の3回。ピレラの単打、菊池涼の犠打に捕逸が絡んで1死三塁としてから、中軸の猛攻が始まった。

 3番・西川は、カウント1―2からのスアレスの直球を三遊間を抜く同点の左前適時打とした。「追い込まれていたけど、何とか走者を還せて良かった。いい所に飛んでくれた」。続く鈴木誠の三塁への内野安打で一、二塁。松山は4球連続のファウルで迎えた11球目のチェンジアップを拾うと、右翼線への適時二塁打となり一時勝ち越しに成功した。

 「しっかりと粘れて、少し甘い球を素直に打ち返せた。すごく体も動いていて、投手との間合い、タイミングも取れている。これをしっかりと続けて、チームの力になりたい」

 松山は、コンディション不良から26日に初昇格し、翌27日の中日戦に「5番・一塁」で初先発。3~5番を西川、鈴木誠、松山の順で固定した同戦からの3試合は、いずれもこの中軸から打点が生まれた。開幕から7試合連続で5番で起用されていたメヒアは、打率・133と不調。得点圏で10打数無安打と、4番・鈴木誠とのつながりを欠いていた中、松山の復活が打線に流れを生んでいる。

 再スタートを切った中軸に心配もある。西川は、1点劣勢の8回守備からベンチに下がった。佐々岡監督は、「(詳細は)まだ分からない」と話し、何らかのアクシデントで途中交代したとみられる。きょう2日の状態を見て出場を判断することとなりそうだ。

 今日で開幕から続いたビジター11連戦が終わる。指揮官は、「勝って広島に…というよりかは、まずは明日の試合に集中する」と一戦必勝を期した。貯金2を携えて広島に凱旋できれば、文句のない好発進となる。(河合 洋介)

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