ヤクルト寺原4球団星 35歳不屈の男が移籍後初勝利

[ 2019年4月12日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―2広島 ( 2019年4月11日    マツダ )

移籍後初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に笑顔の寺原 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 久しぶりのお立ち台に、ヤクルト・寺原の笑顔がはじけた。5回2/3を5安打2失点で移籍後初勝利。ソフトバンク時代の17年5月7日のロッテ戦以来704日ぶりで、4球団目の白星ともなり「正直うれしいです。一つ勝ちが付いてホッとしている」と振り返った。

 本調子ではなかった。直球は最速146キロだったが制球がつかずにスライダーに頼り、カウント球にも決め球にも使った。それでも、失点は6回に松山に浴びた2ランだけにとどめた。「(捕手の)中村が良いところを出してくれた」。日南学園時代に最速で158キロを出した剛球投手のイメージはないが、プロ18年で培った投球術で試合をつくった。

 移籍後初登板だった4日のDeNA戦は由記夫人ら家族が観戦したが、雄姿を見せられなかった。1週間遅れの吉報。「ホッとしていると思います」。ソフトバンクに戦力外を通告された時、不安な思いをさせた。「1年でクビになるかもしれない」と単身赴任を決断したが、ヒジキの煮物を送ってくれるなど、食事面でサポートもしてくれた。福岡に残した家族へ、何よりも白星を届けたかった。

 チームは3連勝。巨人は試合がなかったため、優勝した15年以来、4年ぶりに単独首位に立った。寺原は「戦力外になった時、開幕ローテーションに入るなんて想像していなかった。拾ってもらった。結果を出すしかない。もっといい投球をしたい」。顎ひげに白いモノが交じり始めた35歳だが、まだまだ若い者には負けない。 (黒野 有仁)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年4月12日のニュース