大谷、大船渡・佐々木を「甲子園で見たい」同じ岩手の怪物絶賛

[ 2019年4月12日 02:30 ]

ブルワーズ戦の3回、チームが勝ち越し、ベンチで喜ぶエンゼルス・大谷(中央)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が10日(日本時間11日)、同じ岩手県出身で大船渡高の佐々木朗希投手(3年)に高い期待を寄せた。6日に大谷が持っていた高校生最速160キロを更新する163キロをマーク。県大会では母校・花巻東と争うだけに複雑な胸中をのぞかせつつも、夏の甲子園で勇姿が見られるようエールを送った。

 163キロの衝撃は太平洋を越え、右肘手術からリハビリを進める大谷の耳にも届いていた。「ネットニュースで見ました。凄いなと思いました」。穏やかに目を細め、若き才能の誕生を喜んでいた。

 「公立高校ですが、甲子園でぜひ見てみたいなと。岩手県の高校なので、母校(花巻東)も応援したいですけど、お互い頑張ってほしいなと思います」

 大谷が160キロを投げたのは、高3夏の県大会準決勝・一関学院戦。決勝では敗れ、夏は甲子園に進めなかった。同郷で1メートル93の大谷に対し、佐々木は1メートル90でまだ成長中。右投げの本格速球派と共通項は多い。「それだけレベルの高い選手が出てくるのはもちろん素晴らしいこと。楽しみです」。広い視野から原石を称え、大舞台で才能が輝く瞬間に思いをはせた。

 自身も5月中の打者復帰に向けて順調だ。この日は投手調整と並行して屋外フリー打撃20スイングなど、計45スイング。ブラッド・オースマス監督は、次の段階に進むための定期検査について「(時期は)この数日の間になる」との見通しを示した。検査で許可が出れば、投手と実戦形式で対戦する打撃練習に移る。大谷は「状態も上がって、メニュー的にも増えている。全体のボリュームも上がっている」と前を向いた。

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2019年4月12日のニュース