生まれ変わった西武・本田圭佑 “真面目でおとなしい好青年”から脱皮

[ 2019年4月12日 10:00 ]

<西・ロ>6回0/3を5安打4失点で勝ち投手になった西武・本田圭佑
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 男子三日会わざれば刮目して見よ、という。西武の4年目右腕・本田圭佑は生まれ変わった。今月4日のロッテ戦で、6回0/3を5安打4失点に抑えてプロ初勝利。「力まないで楽に投げられた。楽しめました」。試合後にそう言ってほころばせた顔には、鼻の下にもみ上げ、そして顎とヒゲが伸びていた。

 何かを変えなければ――。周囲の本田評は「真面目でおとなしい好青年」。実は本人はこれが嫌だった。「“きっちり投げなきゃ”とか、投球自体も真面目になってしまって…。遊びがなかった」。加えて顔立ちもスマートで、打者に威圧感を与えられない。そこで昨秋からヒゲを伸ばし始めた。もちろん、ヒゲを伸ばしたからといって、初勝利を手にできたわけではない。「何かを変えたい」という本人の強い意志こそが大事なのだ。

 できることは何でもやった。スポーツ心理学のメンタルトレーナーの元を訪れたのもその一つ。一日じっくりとレッスンを受け、マウンド上で自身を落ち着かせる呼吸法などを学んだ。A班(1軍)スタートだったキャンプ後に2軍落ちすると、3月に入ってから新球カットボールにも磨きをかけた。4日の試合では内角の132キロでロッテ・鈴木のバットをへし折るなど、左打者の内角を突くことで投球の幅も広がった。

 そんな変化を周囲も感じとっていた。「入団した頃から本当に真面目な好青年だったけど、最近変わってきたよね。ヒゲを伸ばしたのもそう。本人には“似合ってるな。顔にアクセントがあっていいぞ”と言ったよ」と清川巡回投手コーチ。同コーチは本田の登板2日前、1軍の練習に足を運んで「本田をよろしくお願いします」と辻監督に伝えた。指揮官は「最終的には“ここ”やろ」と胸を叩いて返事をしたという。ここ、とはメンタル面。プロの厳しい世界で生き抜くには、気持ちの強さが必要不可欠だ。それを本田はようやく手に入れようとしている。

 男子三日会わざれば刮目して見よ。本田だけではない。日々の成長でガラリと変わる選手は大勢いる。そんな姿を追いかけるのが、プロ野球の醍醐味の一つと言える。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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