2年ぶり実戦の女子日本代表はウェールズに敗戦 ラグビーテストマッチ女子

[ 2021年11月8日 04:07 ]

ラグビーテストマッチ女子   日本5―23ウェールズ ( 2021年11月7日    英カーディフ )

<ウェールズ・日本>後半36分に日本唯一のトライを挙げた元主将の斉藤聖奈(c)JRFU
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 2年ぶりのテストマッチに臨んだ世界ランキング12位の日本は、敵地で同11位のウェールズに5―23で敗れた。来年のW杯ニュージーランド大会に2大会連続5度目の出場が決まっている日本は、13日に同9位のスコットランド、20日に同8位のアイルランドと対戦する。

 試合は開始直後、ブレークダウンでペナルティーを取られると、ラインアウトモールをあっさりと押し切られて先制トライを許す苦しい立ち上がりに。体格で劣る日本はセットプレーで劣勢を強いられ、その後も同27分、32分とPGを決められ、前半を0―11で折り返した。

 後半には相手がインテンショナルノックオンによるシンビンで1人少ない状況を作ったが、敵陣ゴール前まで攻め込んでも決め手を欠き、逆に同13分、2つめのトライを許して0―18とリードを広げられた。残り10分を切ってからは相手FBに2つめのトライを許し、勝利を決定づけられた。

 ただ出足の速さと低さの光ったタックルでは何度も相手の攻撃を行き詰まらせ、攻撃のテンポが出た場面では敵陣インゴールに迫った。No・8永井彩乃(横浜TKM)は力強いボールキャリー、途中出場の小林花奈子(英エクセター)は切れのある走りでウェールズを圧倒。勝負が決した後だったが、後半36分にはゴール前でラックを連取し、最後はフランカーで元主将の斉藤聖奈(三重パールズ)がトライを奪った。

 国内リーグがなく、代表としても2年ぶりのテストマッチと実戦機会が著しく少なかった日本にとっては、上々の内容での敗戦。欧州遠征での残り2戦で、2年ぶりの勝利を目指す。

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2021年11月7日のニュース