黒柳徹子 黎明期の紅白歌合戦は今ではあり得ない出来事連発「誰も歌う人がいないという状況に」

[ 2023年6月6日 20:00 ]

黒柳徹子
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 女優の黒柳徹子(89)が、6日放送のNHK「うたコン 拡大スペシャル」(後7・30)に出演し、テレビ黎明期の苦労話を振り返った。

 今年はテレビ放送70周年の節目。NHK放送劇団から女優業の一歩を踏み出した黒柳は、1961年から放送の「夢であいましょう」などに出演し、始まったばかりのテレビ放送を支えた。番組では、黒柳が番組で歌を披露する貴重映像を紹介した。

 当時のテレビは生放送しかなく、黒柳は「懐かしいっていう思いが強いですね。みんなハラハラしながらやったんだなって。全部、番組は生放送しかないんですから」と振り返った。その度胸を買われ、25歳の若さで「紅白歌合戦」の司会を務めた。

 しかし、その紅白では、今ではあり得ない出来事の連続だったという。現在の紅白は出場歌手の歌唱順や演出が事前に決められるが、当時はバラバラ。「みんなダブって仕事して、最終的に紅白が来るという、遅れても構わないという時代でしたから、誰も歌う人がいないという状況になっちゃったりして」。歌手が別仕事で到着しないケースも続出したことを明かした。

 黒柳やアナウンサーがトークで場をつなぐ、綱渡りのような局面も多かったという。「そうかといって、“歌手が今いないから、ちょっと遅れています”なんて言えないでしょう?そのうち、話していると“女(紅組)来ました!女来ました!”って声が聞こえると、誰か入ったんだなって。“では次の方、ちょっとお待ち下さいませ”って」と、努めて冷静に振る舞ったという。

 当たり前だった生放送で鍛えられた黒柳。「そういうことでは、生でどんどんやっていく、ショー・マスト・ゴー・オン(ショーは続けなければならない)というものはどういうものか、ずいぶん勉強しました」と懐かしんでいた。

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