藤井叡王 7度目も勝利か? 1勝1敗の第3局は過去6戦全勝 地元名古屋で菅井八段と第3局検分

[ 2023年5月5日 18:55 ]

菅井竜也八段と第3局の対局場検分に臨んだ藤井聡太叡王(日本将棋連盟提供)
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 将棋の藤井聡太叡王(20)=王将、竜王、王位、棋王、棋聖を含む6冠=が挑戦者に菅井竜也八段(31)を迎える第8期叡王戦5番勝負第3局は6日午前9時、名古屋市の料亭か茂免で指される。第1局から藤井、菅井の順で勝利して1勝1敗で迎え、先手は藤井。勝った棋士が獲得へ王手をかける。

 5日は同所で対局場検分が行われた。藤井は5番勝負、7番勝負がある棋界の全8タイトルをこれまで13期獲得した。第3局を1勝1敗のタイで迎えるのは今回7度目で、過去6局は全て勝利した。つまり勝率100%。「第3局の鬼」と呼ぶべき勝負強さがあればこそ、星取りと共に精神的にも優位に番勝負を進め、初タイトルだった20年棋聖戦以降13度のタイトル戦全てを制することができたと言えそうだ。

 13期は連盟会長の佐藤康光九段(53)と並ぶ歴代7位タイ。勝てば14期へ王手をかけ、6位・故米長邦雄永世棋聖の19期が見えてくる。

 敗れると自身2度目の瀬戸際へ追い込まれる。過去13期で、負ければ敗退の最終局決戦に進んだのが豊島将之九段(33)に挑んだ第6期叡王戦のみ。2勝2敗の第5局に勝利し、初防衛を果たした。敗退がないどころかあとがなくなる状況もこの1度しかなく、改めてその強さを浮き彫りにしている。

 4月23日の第2局、相穴熊から菅井の柔軟な指し回しに屈した藤井は「早い段階でミスが出た。読みの精度を高めて第3局に臨みたい」と語った。その後27、28日、渡辺明名人(39)に挑む第81期名人戦7番勝負第2局に勝利して以来、中7日での地元対局となる。

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