ホイッスルボイスは直談判? BEYOOOOONDS島倉りか、西田汐里、江口紗耶インタビュー~前編~

[ 2023年5月5日 05:00 ]

武道館コンサートを前に意気込むBEYOOOOONDSの(左から)島倉りか、西田汐里、江口紗耶(撮影・西川祐介)
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 ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「BEYOOOOONDS」の島倉りか(22)、西田汐里(19)、江口紗耶(19)が本紙のインタビューに応え、新曲の見どころや今月15日に開催する日本武道館単独公演への意気込みなどをたっぷり語った。<前編>

 ――先月12日に新曲「求めよ…運命の旅人算/夢さえ描けない夜空には」をリリースしました。まず、「求めよ…運命の旅人算」はどんな曲ですか
 島倉「“求めよ…運命の旅人算”は算数の旅人算という計算方法がモチーフ。ちょっとコミカルで応援のメッセージも込められているBEYOOOOONDSらしい楽曲です。アップテンポなリズムでみんな口ずさみやすい曲です。振り付けの中に“+、-、×、÷”の振りが入っていて、ファンの皆さんもライブで真似しやすく、ライブですごく盛り上がるキャッチーな楽曲です!」
 西田「私は初めてホイッスルボイスに挑戦させていただいています。仮歌を頂いた段階から“絶対にこのパートは歌いたいな”って思ってレコーディングに臨みました。そのパートを頂けて凄くうれしかったです。ライブでもやっているので注目して見ていただけたらうれしいです」

 ――作曲の星部ショウさんに「絶対出せるようになるので、ホイッスルボイスのパートを作ってくれませんか?」とお願いしたと聞きました
 西田「そうなんです。MISIAさんの“つつみ込むように…”をボイストレーニングでやっていたのを星部さんがいつの間にか聞いてくださっていて、びっくりしました。“ホイッスルボイスを練習中でだんだんできるようになっているので、もしよかったら新曲にホイッスルボイスのパートを作っていただけませんか?”とお願いしました。“絶対できるようになるのでお願いします!”って言いました」

 ――ブログに「自分の武器がほしかった」と書いていましたね
 西田「メンバーのことを絵文字で表す時に、ピアノとか脚とか恐竜とかみんなぴったりの絵文字があるんですよ。その中で私はいつもハート。“ハートか…。誰でも使えるよな”って思って。そうじゃない武器がほしいと思っていたので、これからはマイクになったらいいなって思っています」

 ――お2人も練習したのですか
 島倉、江口「練習しました」

 ――レコーディングでは出せましたか
 江口「はい…。でもしおりん(西田)のを聞くと上手だなって思いますね」
 西田「ありがたい」
 島倉「私もやりました。でも悲惨な結果になりました」

 ――星部さんはYouTubeでホイッスルボイスを出せるメンバーが4、5人いるとおっしゃっていました
 西田「そうなんですよ!けっこう出せる子がいるって聞いたので、誰になるか分からないなってドキドキしながら歌割りを待っていました。無事に頂いたからには私じゃないとできないホイッスルボイスにしたいなって思っています」

――ライブでホイッスルボイスを披露する時はどんなことを意識していますか
 西田「ライブだと事前の発声が凄く鍵になっています。ちゃんと練習して発声してから出るようにしています」

 ――西田さんのホイッスルボイスにメンバー全員がうれしそうなのが印象的です
 西田「みんなでワイワイしています。最初のリハーサルで初めてホイッスルボイスができた時、みんなが“フー!”ってしてくれたのが凄くうれしかったです」
 島倉「みんなニシ(西田)のホイッスルボイス歌っているところに向けて手でキラキラって。ライブでも重要なパートです」

 ――江口さんから見たこの曲の見どころは
 江口「コールアンドレスポンスをしたりみんなで手拍子をする部分があるので、一体感が感じられます。ライブでやっていても楽しいです!声出しができる現場になるとファンの方からたくさんのコールアンドレスポンスが返ってくるので、それを聞くとパワーになって自分も頑張れるので、その部分が凄く好きです」

 ――曲の中で“毎分450メートル”の速さで走っています
 江口「ありえない早さなんです(笑い)。ファンの方からも“原付とかと同じ速度だよ。そんな早く走れるの?”って聞かれたりします。めちゃくちゃ速い設定になっていて、そこも面白いなって思ってます」

 ――実際はどれくらいなんですか
 江口「50メートル9秒くらいかかるので遅い方です。短距離は苦手です」
 島倉「へー意外」

 ――「夢さえ描けない夜空には」の見どころは
 島倉「この曲はブラスバンドアレンジになっていてミュージカルの始まりのような冒頭になっています。小林萌花ちゃんが生演奏でピアノを弾いているんですけど、この曲が始まるとライブの空気が変わる感じがします。その歌い出しのパートをもらったので、広いステージに向かって優しく語りかけるように歌っています。1人1人に歌うことを意識しています。優しい空気になったらいいなって思っています」
 西田「音楽もそうなんですけど歌詞がすごく素敵。本当にドストレートで真っすぐで、真っすぐすぎるんじゃないかって思うくらい。分かりやすく優しい歌詞だなって思っています。真っすぐな歌詞だからこそ本物の気持ちで歌わないと届かないと思っていて、嘘がないように、この優しい歌詞を全員の人に届けたいなって思っています」

 ――BEYOOOOONDSらしい優しい曲ですね
 西田「今までもBEYOOOOONDSはたくさんは元気が出る歌詞とか応援する歌詞を歌ってきたんですけど、ここまで寄り添ってくれる曲っていうのはなかなかなかったかなと思います。本当に優しい気持ちで歌っています」
 江口「ダンスがマーチングっぽい感じでかわいいなって思っています。12人とメンバーが多いので、それぞれ場位置が細かくあったり、列を意識したりしています。すれ違うシーンもあるのでみんなで息を合わせています」

 ――合唱曲のようになっていて、壮大なハーモニーですね
 江口「冒頭に合唱でハーモニーをつくる部分もあるので、“気持ちを1つにして合わせるぞ”という気持ちでいます。メンバー同士で目を合わせたりするシーンも多いので、メンバーの表情を見れたりして自分自身も楽しいですし、みんなで作り上げてる曲だなという感じがして、凄く素敵だなと思いました」

 ――合唱のパートはどうやって決めたんですか
 島倉「それぞれの声に合ったパートを歌割りをもらった時に知りました」
 西田「声の高いメンバーがファーストで、中間の主旋律を歌うメンバーがセカンド。いつもハモりとかを担当してくれている平井美葉ちゃんとか清野桃々姫ちゃんがサードで低いパートを歌ってくれています」

 ――実際にライブでやってみていかがですか
 西田「難しいですね。いろいろな会場で歌わせていただいたんですけど、ちょっと前に出すぎたりするとバランスが崩れてしまう。ちょっとその子の声が大きかったりするとガタッと崩れてしまったりするのでメンバーみんなで息を揃えてきれいな合唱になるように練習しました。難しかったです」

 ――今月2日にはオーケストラ「パシフィックフィルハーモニアポップス東京」とのコラボコンサートを開催
 西田「小林萌花ちゃんのピアノには本当に助けられています。BEYOOOOONDSの幅を広げてくれているなって思っていますし、BEYOOOOONDSの大きな武器だなって思います」

 ――どんどんとグループの幅が広がっている中で、改めてBEYOOOOONDSの武器は何だと思いますか
 西田「ライブの映像を見ていた時に思ったのが、誰一人気を抜いている子がいない。どの映像を見ても、どんなに端っこにの子でもみんな笑顔だったのが凄いなって、自分のグループですけど思いました。BEYOOOOONDSの楽曲は顔芸が多いので、メリハリをつけるためにずっとニコニコしている子が急に真顔になったりします。真顔の時以外はずっと笑っていないといけない縛りみたいになっているんですけど、それが自然とできている。それに曲が楽しいからみんな自然と笑顔になっているんだなって気がします。ライブを楽しんでいる姿、誰一人気を抜いていないところは強味だなって思います」
 江口「BEYOOOOONDSは結成当初から個性が強いグループとか、それぞれ変わった趣味や特技があるって言ってきたんですけど、最近になると曲中でそれぞれの武器を生かせるようになっています。ピアノ以外にも清野桃々姫ちゃんのヒューマンビートボックスや岡村美波ちゃんのDJが生かせるブースができたり。年々、メンバーの特技が生かされているなって思います。自分たちの楽曲の曲中で特技を披露できるってなかなかないことだと思うので、見ている方からしてもす凄いなって思ってもらえるポイントかなと思います」
 島倉「メンバー全員が“できません”って言わないところが凄いなって思います。例えば、デビュー曲の「眼鏡の男の子」は寸劇から始まる。今は当たり前になっちゃったけど、毎回ライブで演技をするのは簡単なことではないのかなって思います。でも、今までメンバーが“私それできません”って言っているのを見たことがない。けっこう無茶ぶりとかマジかって思うこともあるじゃん?(笑い)」
 西田、江口「あるある」
 島倉「でも誰も“できないです”って言わないから、提案してくださる方と私たちの信頼関係ができている。メンバーの中でも、できないじゃなくてどうやったらできるようになるかを考えることが優先になっています。BEYOOOOONDSはいろいろなことに挑戦していると思うんですけど、そういうのがつながってるんじゃないかなって思います」

 ――「こんなハズジャナカッター!」の曲通りですね
 島倉「一応毎回驚くんですけど。ほんとですか?ってなるんですけど、それを全部挑戦してきているのが私たちの強味なんじゃないかな。ハムカツ食べたり(笑い)」
 江口「今じゃあ当たり前だもんね」
 島倉「逆に無いと不安になる」
 西田「今日はどこにハムカツあるんですか?みたいな」

 ――前回の武道館公演ではハムカツが降ってきましたね
 西田「振ってきましたね~。今回の武道館はどこに隠されているのか楽しみです」

 ――武道館では(江口扮する)サヤー隊長にも会えますか?
 江口「そうですね。今回のツアーでは新しいかたちでサヤー隊長が出てきたんですけど、武道館に向けてもまたサヤー隊長として準備をしたので。私もまたサヤー隊長になるとは思っていませんでした。皆さんが面白いって言ってくださるので、やり切っているので楽しみにしてほしいです」

 ――サヤー隊長をやると初めて聞いた時は驚きましたよね
 江口「そうですね。まさか自分がああいう役をするとは思っていなかったので。それでも嫌だとは言わずにやり切りました」
 島倉「あの時何歳?」
 江口「中3とか」
 島倉「えらいよ」
 江口「思春期なので恥ずかしさもありました。けど面白いって言ってもらえたので、だんだん当たり前になっていきました。覚えてもらえるきっかけにもなりました。もともと静かな方だったのがサヤー隊長をやることによって面白いねって言ってもらえるようになったので、良かったかなって思います」

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