CS衛星劇場で4・12「貴重映像~ニュースの中の小津~」放送 岩下志麻が「演技の原点」回想

[ 2023年3月27日 19:20 ]

生誕120年、没後60年を迎えた小津安二郎監督(提供・松竹)
Photo By 提供写真

 松竹ブロードキャスティング株式会社が運営するCS放送「衛星劇場」が4月12日午後8時半から「貴重映像~ニュースの中の小津~」を放送する。

 「晩春」(1949年)「東京物語」(53年)など数多くの名作を残し、今年生誕120年&没後60年を迎えた小津安二郎監督の姿をとらえたニュース映像を紹介する番組だ。具体的には遺作となった「秋刀魚の味」(62年)の特別試写会の模様などが登場する。

 放送に合わせて「秋刀魚の味」に主演した岩下志麻(82年)は「撮影が終わって、赤坂の料亭にご招待して頂いた時におっしゃった“志麻ちゃん、人間は悲しい時に悲しい顔をするもんじゃないんだよ。人間の感情というのはそんなに単純なもんじゃないんだよ”というその言葉が私のその後の演技の原点となりました。優しくて怒った姿を拝見した事がありません。優しく心の大きな巨匠でした」とコメントを寄せた。

 「衛星劇場」ではまた「小津安二郎生誕120年~小津サイレントのすゝめ~」と題した特集も編成。4月2日に「学生ロマンス 若き日」(29年)、同3日に「その夜の妻」(30年)、同4日に「東京の女」(33年)、同5日に「出来ごころ」(33年)を、03年収録の音声版をリニューアルした新音声版で深夜3時から放送。本編前には故大杉漣さんがナレーションを務めた解説番組「小津百科」もオンエアする。5月には「落第はしたけれど」「朗かに歩め」(いずれも30年)も新音声版で放送予定だ。

続きを表示

2023年3月27日のニュース