「新人歌手、放送禁止用語発言」松本明子があの謹慎事件の裏事情を赤裸々告白

[ 2023年3月27日 15:15 ]

タレントの松本明子
Photo By スポニチ

 タレントの松本明子(57)が、26日に放送された読売テレビの特番「八方・陣内・方正の黄金列伝」に出演。あの謹慎事件を赤裸々に振り返った。

 松田聖子に憧れ、中学卒業後に香川から上京し、1983年にデビューした松本。だが、デビュー曲はオリコン最高位131位と振るわず、中森明菜、松本伊代ら一つ上の世代「花の82年組」に押されっぱなしだった。そんな当時「レギュラー番組のお呼びがかかって。それが笑福亭鶴光師匠のオールナイトニッポンです」と振り返った。

 矢口真里、渋谷凪咲ら共演者も“知らない世代”となりつつある、この「オールナイトニッポン」事件。「生放送がありまして、この4文字を言ってみたら有名になれるぞ。アイドルとして話題になる」とそそのかされた松本は、「ダメとは分かっているけど抵抗はない」と売れたい一心で放送禁止用語を「大声で3連発」。「3連発!?」と陣内智則も驚いた。

 しかし「笑いが起こるかなと思ったら凍り付いて」と松本。フロアにいたディレクターには「何やってんだ!松本明子、撤収しろ!」と上層部から怒声が響くほどの大混乱となり、「ADさんに両脇を抱えられ、スタジオから出されました」と羽交い絞めにされて連れ出されたという。

 影響も大きく「翌日に新聞の芸能欄ではなく、社会面に『新人歌手、放送禁止用語発言』と出まして、社会問題になって、翌日から謹慎生活です。干されました」。傷心の松本は翌日、実家に電話して母親に泣きながら謝罪。「荷物まとめて帰っておいで、と言われるだろうと思って泣きながら電話したんですが、電話の向こうで笑っていて“良かったやん。おいしいやん”」と、どんな形であれ、世の中に名前を残したことを前向きにとらえろ、と背中を押された。陣内も「あれで僕たちも知りましたもんね。ちょっと危ない。“とんがってるね”」と、松本の当時のキャッチフレーズ「アッコ、とんがってるね」を出して大笑いした。

 しかし、謹慎生活のため、2年間は仕事なしの辛い日々。その直後、同じ事務所の先輩・中山秀征の誘いで、アイドルからバラエティーアイドルに本格転身し、「頂ける仕事はコツコツ、NGなしでやりました」と転機になったという。アイドルを卒業する心残りよりも、「あの時の底辺を味わいたくない」という気持ちで奮闘したことが、その後の業界のバラドル台頭のきっかけにもなった。波乱万丈の人生に、陣内は「そこを味わって、松本明子さんの強さに変わったのかも」と称えていた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月27日のニュース