【王将戦】藤井王将の王手か羽生九段の逆襲か　立会人が第4局の戦型予想として挙げたのは？

＜第72期王将戦　第4局前日＞R－HM型軽飛行機の前でポーズをとる藤井王将（右）と羽生九段（撮影・田中　和也、西尾　大助、小海途　良幹、河野　光希、藤山　由理）
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　将棋の藤井聡太王将（20）＝竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠＝に羽生善治九段（52）が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）7番勝負第4局（東京都立川市「SORANO　HOTEL」）の前夜祭が8日、市内で開催。第4局の展望を立会人の森内俊之九段（52）、副立会人の佐々木大地七段（27）が語った。

　史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決。羽生の先手番で行われる明日の戦型予想を問われると森内は「角換わり腰掛け銀」、佐々木は「矢倉」とそれぞれ回答。森内は「角換わり腰掛け銀は藤井さんの得意戦法。ここまで羽生さんが仕掛けてきたが、どこかで相手の得意戦法を受けないと4勝するのは厳しいのではないか。あえて飛び込む展開もあるのでは」と話す。佐々木は「角換わりは藤井さんの土俵なので、相掛かりか矢倉の2択になると思う。今回は矢倉でじっくり組んでいくのではないか」という。お互いに「全然違う予想」と笑い合っていた。

　佐々木の師匠にあたる深浦康市九段（50）は、藤井に3勝1敗と勝ち越し“藤井キラー”の異名を持つ。森内から「深浦さんは藤井さんに勝ってるよね」と話を振ると、佐々木は「そうなんですよね。師匠はなんで勝ってるのか分からない（笑）」と毒舌。会場の笑いを誘っていた。