男女逆転「大奥」家光×有功の大恋愛に衝撃のラスト…「男性不妊、辛い」「日本版ロミジュリ」「壮絶すぎ」

[ 2023年2月8日 11:01 ]

ドラマ10「大奥」第5話。万里小路有功(福士蒼汰)と徳川家光(堀田真由)(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)は7日、第5話が放送された。大奥の創始から描かれた「三代将軍家光・万里小路有功編」がついに完結。「五代将軍綱吉・右衛門佐編」に突入した中、ネット上では悲しすぎるラストシーンに大きな反響が寄せられている。

 <※以下、ネタバレ有>

 第5話は、嫉妬に苦しむ有功(福士蒼汰)は、家光(堀田真由)に“ある訴え”をする。有功の気持ちを知った家光は、有功に“ある役目”を授ける。そして、時は流れ――5代・徳川綱吉(仲里依紗)の時代。綱吉は奔放な将軍で、大奥だけに留まらず城の外でも男を漁るほど。そんな中でも綱吉との間に子を持てずにいた御台が大奥に呼び込んだのは、大奥中の噂になるほどの美青年・右衛門佐(山本耕史)だった…という展開。

 原作は、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に2004年8月号から21年2月号まで連載された漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去3度、映像化。今回は家光編から物語のラスト・大政奉還まで初めて映像化される。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏。

 この回で有功は、家光からかつて春日局が役割を担っていた「大奥総取締」の大役を授かる。有功は就任後、大奥の男性陣にそれぞれ役割を与えるなど、リーダーシップを発揮した。一方、政に尽力したことから苦悩も多く、若くして病に倒れた家光。有功と家光は最後まで心を通わせ合い、家光は有功の胸の中で最期の時を過ごした。

 感動のラストシーンには「福士蒼汰有功 とても良かった。こんなに心に響くドラマ久しぶり。時代劇だからこそ描ける人間模様」「家光の抱えている闇や逃れられない運命を堀田真由さんがうまく表現していて心が締め付けられる」と2人の熱演を称賛する声や「まるで日本版ロミオとジュリエット こんなにも思い寄せ合っているのに結ばれる夢遠いとは 来世では叶っておくれ」「大奥。シリーズ全部みてきたけど、今回の家光の話は壮絶に切ない痛くも綺麗な純愛。初めて大奥みて泣いた。配役も最高でした」「大奥、家光と有功の演技本当によかった。お手打ちに…のくだりも今際の際も胸に迫った。泣いた」と物語に没頭した視聴者から感動のコメントが続々と寄せられた。

 心で強く結ばれた2人を困難に陥れたのは、2人の間に子供ができなかったこと。愛する人との子供ができず、他の男性との子供を産まなければならなかった運命に翻弄された家光の悲しさと、愛する人が抱かれる様子をそばで見て抑えきれぬ嫉妬に支配された有功の悲しみ。このテーマについて、ネット上では「有功、お暇をいただいて家光様の寵だけを味わうより、大奥総取締となって、皆のリーダーになれて良かった。男性不妊も辛いし、皆が役割を持ったり学問を学べる様にしたのは素晴らしい。春日局がやっていた事をさらに発展させて、役割を全うしたのも本当に偉大な…だけど繊細な方だ」「男女逆転大奥、面白い。実際のところ、男性不妊っていつ頃から認識されるようになったんだろ」「大奥は不妊の問題を“男の側”の問題にしてるところ。“自分のせい”と苦しむのは男の有功の側。原作でもこのくだりは切ない…」とさまざまな声が上がった。

 感動のラブストーリーの余韻を残す中、物語は「五代将軍綱吉・右衛門佐編」に突入。綱吉(仲里依紗)、右衛門佐(山本耕史)の強烈な印象を残す登場シーンでこれまでの空気が一変し、ネット上では「福士蒼汰くんと堀田真由ちゃんの切ないラブストーリー大奥からの仲里依紗綱吉!ほんとあの毒っけ最高」「場面展開が見事。福士蒼汰と堀田真由の内省的で美しい愛から綱吉バージョンの俳優達と装束のクセ強感でガラッと変わる」「仲里依紗と山本耕史、曲者どうしの演技が楽しみ」と、変化を楽しむ感想が相次いでいた。

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