初代尾上眞秀「いつかフランスで歌舞伎公演」寺島しのぶ10歳長男5月初舞台 祖父菊五郎「立役と女形を」

[ 2023年2月8日 04:48 ]

初代尾上眞秀の初舞台の会見を行った寺嶋眞秀君
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 女優寺島しのぶ(50)の長男で日仏ハーフの寺嶋眞秀(まほろ)君(10)が7日、東京・南麻布のフランス大使館で会見を行い「初代尾上眞秀」を名乗ることを発表した。5月上演の「團菊祭五月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、2~27日)で初舞台を踏む。

 黒の紋付きはかまで登場し、フランス語と日本語であいさつ。「こんにちは、寺嶋眞秀です。小さい頃から歌舞伎が大好き。初舞台を踏むことになりました」と笑みを浮かべた。「いつかフランスで歌舞伎公演をやってみたい」と意欲も見せた。

 会見には祖父の尾上菊五郎(80)、叔父の尾上菊之助(45)、母のしのぶ、フランス人の父でクリエーティブディレクターのローラン・グナシア氏(55)が出席。後方では祖母で女優の富司純子(77)も見守っており、音羽屋一門で晴れ舞台を彩った。
 眞秀君は「(会見は)全然緊張していません。あいさつはうまくできたと思う」と早くも大物ぶりをアピール。かねて「仮面ライダーになりたい」「サッカー選手になりたい」と語ってきた夢はこの日、堂々と「歌舞伎役者として頑張りたい」。NHK大河ドラマ「どうする家康」への出演も決まっており「楽しみ。頑張ります!」と心境を明かした。

 菊五郎は「(5月には)立役と女形を2つやらせる」と早くもスパルタ教育を宣言。菊之助も「舞台を楽しんでいる感じが体からにじみ出ている。修業は厳しいが、楽しむ気持ちを持ってほしい」と語った。目を細めながら見守っていたしのぶも「父と弟のサポートで頑張ってほしい。人間力を手に入れ、先輩方に思い切り叱っていただいて、思い切り教えてくだされば」と母の顔をのぞかせた。

 まだ演目は発表されていないが、菊五郎は本紙に「岩見重太郎を演じてもらう」と初舞台の構想をちらつかせた。眞秀君も「立ち回りは一番面白いので、やりたい」と早速演出に注文をつけていた。(吉澤 塁)

 ≪菊五郎「5月には万全」≫菊五郎は脊柱管狭窄(きょうさく)症と診断され現在、出演予定だった「三月大歌舞伎」を休演している。体調について本紙に「正直、あまり良くないかな」と状況を明かした。ただ、眞秀君の晴れ舞台は5月。「3月、4月にしっかり治して、5月には万全の体調で臨みますよ」と豪快に笑った。音羽屋一門で初舞台を飾る。「俺は、神様役をやろうと思っているんだよね」と構想を明かした。

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