若狭勝弁護士 “ルフィ”4人の移送、事件解明に「1人でも正直に話す人間が出てくるかがポイント」

[ 2023年2月8日 10:31 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が8日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。広域強盗事件で「ルフィ」などと名乗り犯行を指示した疑いがある4人のうち2人の身柄が7日、フィリピンから日本に移されたことについて言及した。

 残る2人も9日に強制送還される。移送を巡る混乱は一段落し、ルフィの実態など全容解明に向けまずは一歩踏み出した形になった。 

 若狭氏は「今後、事件について黙秘していくという可能性は確かに高いんだろうと思うんです。ただ、この後に2人帰ってきて、4人の関係被疑者がそろうわけですけれど、この4人のうちの1人でもいいですから、正直に話す人間、観念して正直に話す人間が出てくるかどうかがこの事件、連続強盗の捜査の弾み、そこがポイントだと思います」と指摘。

 自身の経験をもとに「最初は敵意的な意識を持っていたとしても、そこは取り調べで働きかけて正直に話す人間を1人でも出す。私も黙秘の事件って結構やってますけれど、そういった時にいつも心に思っていたのは、黙秘しているけれど相手には耳があると。耳があるってことを、私はいつも思っていまして、その耳がある以上は、私が問いかける、話すことは必ず心の中に少しずつでも蓄積していく。やがてそれがあふれるようになると、正直に話すということになるんですけれど、黙秘してるからってそれで終わってしまうと、そのまま黙秘状態が続いてしまう」と話し、「4人のうちの誰か1人でもいいから正直に話す人間が出てくるか、あるいは出させることができるかどうかが1つの大きな今回の捜査のポイントだと思います」と強調した。

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2023年2月8日のニュース