三浦瑠麗氏 社労士によるコロナ対策の雇調金詐欺に「23年になった今にこの話…ずっと対策を変えずに」

[ 2023年1月12日 09:43 ]

三浦瑠麗
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。東京労働局から新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金約400万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は10日、詐欺容疑で社会保険労務士の女(52)と中古車販売会社代表取締役の男(48)を逮捕したことについて言及した。

 捜査2課によると、女が申請代行を持ちかけたとされる。女は複数の事業主の雇調金計約3000万円をだまし取り、一部を手数料として得たとみられる。他にも約4億7000万円分を申請していたが、東京労働局の調査で不正の疑いが浮上したため、支払われなかったという。逮捕容疑は共謀して2021年3~7月、男の会社が従業員に休業手当を支払ったとする虚偽の書類を東京労働局に提出し、雇調金をだまし取った疑い。捜査2課は2人の認否を明らかにしていない。

 三浦氏は「そもそも雇用保険って能力に応じて皆さん、たくさん払ってらっしゃる方、ほとんど利用してないんじゃないですか。保険料って信頼で成り立ってるので、その信頼を根底から覆すような事件に関しては、多少コストがかかっても、こういったものをちゃんと追い詰めていくことが大事だと思うんです」と話した。その上で、「雇用調整助成金ってすごくいい仕組みで、これで少なくとも2020年の最初のコロナの年には、どんなに低く見積もっても失業率2ポイント分くらいは引き下げたと思うんですね。予想と相当なギャップがありましたから」とし、「ただすごく便利な制度なんだけれども、23年になった今にこの話(詐欺事件)が出てきているわけですよ。ずっと対策を変えずに最初の安心供与のところで取った政策を潤沢にやり続けるっていうのは、やっぱり民主主義の欠陥。みんな自分が負担しているから払うことができるいんだよということにもう1回立ち返らないと。コロナって別にいろんな対策費が、どっかからお金がわいて出るわけじゃないので、そこはしっかりいろんなものを精査して何が無駄になっているのかってこともちゃんと検証しないといけないと思います」と自身の考えを述べた。

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2023年1月12日のニュース