竹中平蔵氏 ユニクロの賃上げ評価も「一時的では意味がない」 日本政府の要求には苦言

[ 2023年1月12日 06:30 ]

竹中平蔵氏
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 元総務相で経済学者の竹中平蔵氏(71)が11日にABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演し、ユニクロの賃上げ宣言について語る場面があった。

 「ユニクロ」などを運営するファーストリテイリングは、今年3月から国内の正社員およそ8400人を対象に、年収を最大で4割引き上げると発表した。新入社員の初任給は現在の25万5000円から30万円に、入社1、2年目で就任する新人店長は月収29万円を39万円にする方針。国内給与を見直すことで、優秀な人材の獲得にもつなげる狙いがあるという。

 この発表に竹中氏は「ユニクロは少し特別。賃金は労働生産性が上がらない限り、実質的に上がらないもの」とした上で「驚くべきことに、この2年間で営業利益率が2倍になっている」とし、「店舗数が増えていない中で生産性を上げた証拠。こういう、いい企業が日本を引っ張っていくのは良いこと」と高く評価した。

 それでも「苦し紛れの一時的な賃上げでは意味がない」とも付け加え、「生産性が継続的に上がらないと」と、企業に賃上げをむやみに要求する日本政府の姿勢にはくぎを刺した。

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2023年1月12日のニュース