モーリー氏 日本の出産の風潮に疑問「“産ませていただく”ではない」「アロマもマッサージもタダに」

[ 2023年1月12日 15:45 ]

日本テレビ
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 ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏が12日、コメンテーターを務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。日本の出産に対する意識について言及した。

 番組では、岸田文雄首相が昨年、23年度から大幅に引き上げるとしていた「出産育児一時金」について「現行の42万円から50万円に増額する」と表明したことを伝えつつ、増額に伴う産院の便乗値上げの可能性を指摘。また、スウェーデン、英国、イタリアなど出産費用の実質無料が先進国のスタンダードになっているとし、日本の厚生労働省は、全国の産院の出産費用のホームページでの公表を検討していること、全国の平均出産費用の一覧などを提示した。

 MCの加藤浩次は、出産費用について「日本では、大都市と地方では全然違うと思っていて、大都市だとお金をいっぱい持っている人がいるわけですよ。お金持っている人がすごいいい料理、個室、そしてマッサージとかついて、出産の仕方もいろいろアロマがあるとか、俺、分かんないですけど。そういうオプションがいっぱい付いて、値段がプラスアルファされた平均額だとおかしいと思う」と“オプション”について言及した。

 これにモーリー氏は「アロマとマッサージってぜいたくじゃないと思うんですよ。当たり前だよ。タダで出せ、国が。スウェーデン並にしろと思いましたね」と持論を展開。高齢者に向けている税金の一部を、出産の方に使うべきだと主張し「そこにアロマとマッサージもつける」「産院にまっとうな競争原理を導入する」と説明。そして「“産ませていただく”みたいな、“申し訳ありません、産みますけれども、仕事、しばらく遠ざかるんでごめんなさい。子供が大きくなったらすぐに仕事戻りますから”みたいに、まるで産んでいることが迷惑をかけているみたいに」と日本の出産に対する“風潮”を指摘した。これに加藤も「確かに。産んでいただくっていう感じか」と納得し、モーリー氏は「アロマ、マッサージ、おいしいもの、広い個室、全部(無料で)つけますって」と、自身の政策をついて語った。

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2023年1月12日のニュース