古市憲寿氏 コロナ対策の雇調金詐欺事件に「世論がお金を出せ出せ出せと騒ぎ過ぎたせいでこういう事件が」

[ 2023年1月12日 09:57 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(37)が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。東京労働局から新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金約400万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は10日、詐欺容疑で社会保険労務士の女(52)と中古車販売会社代表取締役の男(48)を逮捕したことについて言及した。

 捜査2課によると、女が申請代行を持ちかけたとされる。女は複数の事業主の雇調金計約3000万円をだまし取り、一部を手数料として得たとみられる。他にも約4億7000万円分を申請していたが、東京労働局の調査で不正の疑いが浮上したため、支払われなかったという。逮捕容疑は共謀して2021年3~7月、男の会社が従業員に休業手当を支払ったとする虚偽の書類を東京労働局に提出し、雇調金をだまし取った疑い。捜査2課は2人の認否を明らかにしていない。

 古市氏は「この雇用調整助成金って別にコロナで始まった制度じゃなくてオイルショックの1975年から続いている制度で、日本の失業率を支えてきたすごくいい制度だと思うんですね。コロナが始まる前からってことで、特にコロナ初期はほかの制度がなかったですから、この雇用調整助成金で救われた人が結構たくさんいると思うんですね」としつつ、「なんだけれども世論があまりにも沸騰しすぎていて、どんどんお金を出せ出せ出せってことを、あまりにもこの2年間、3年間騒ぎすぎたせいでこういう事件を生んでしまった。だからコロナで騒ぎ過ぎた世の中ってものと、こういう詐欺事件は無縁ではないのかなって気もします」と自身の考えを述べた。

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2023年1月12日のニュース