大江千里 現在は米国でジャズピアニストに 渡米の理由は「僕の作ってる曲って…一日一日距離ができて」

[ 2023年1月12日 11:00 ]

大江千里と森山良子。森山良子インスタグラム(@ryoko5699)から

 ミュージシャンの大江千里(62)が11日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。米国に渡った理由を明かした。

 
 この日は歌手の森山良子とトークを展開。大江は2008年、47歳で歌手活動を休止して単身米ニューヨークへ。音楽大でジャズを学び、現在は米国でジャズピアニストとして活躍している。森山は「ラジオ番組でアメリカに行かれる前におしゃべりして、その時はまだね、アメリカに行くっていう話はしてなかったの。で、そのあとわりと早くいかれたんで、うわー、胸にいっぱいいろんなものを秘めてたんだろうなって思って。ちょっとなんかじわーっときたりしたの」と語った。

 大江は「本当に歌ってね、曲を作ってね、大好きだったんで、だけどやっぱり僕が作ってる曲って青春の、ポケットでちょっと手をつないでじわってね、そういうところからどんどん一日一日距離ができていって、僕の中で」と回顧。「それを再生するのに時間がかかるっていうか、そういう時に、10代の時にいったん脇に置いてあきらめたわけじゃないけど、いつかやろうと思ってた、“そういえば、そろそろジャズやらないと、遅くならないうちに行きたいな”と思い始めて、ニューヨークのジャズの大学、行きたかったところを受験したら、たまたま合格通知が来て、もう本当にその学校に向かって“Really?(本当に?)”って出したんですよ」と続けた。

 「そしたら、“You have to take the TOEFL(あなたはTOEFLを受けないといけません)”みたいな感じで。TOEFLやって。練習して。もう2週間ぐらい練習して、取って、まるまるぶつかって。そのまま青信号に変わって、あれよあれよ気が付いたら、成田で、みやげもの屋で『侍』っていうTシャツに汗臭いから着替えて、“じゃあ行ってきます!”って友達に手を振ってアメリカ行ってから15年ですよ」としみじみと話した。

 日本での活動を断ち切ってまで渡米する決断をした直接のきっかけを聞かれると、「夏にやる気満々でツアーでオーディエンスの方とハワイに行ってコンサートをやって、その時もコンサートのトリオはジャズっぽいトリオで行ってて、歌は歌ってたけど、自分がそっちに向かってるなっていうのはあって」と大江。「で、本当に9月にニュースクールに、91年ぐらいにニューヨークにアパートを構えてた時に楽器持ってね、楽器持って、“何番教室でジャムろうぜ”っていつか行きたいなあ、やりたいなあっていうのがあって。パッとそれがよみがえって、パパパパってネットで調べたら、日本から受験ができるということで、ハワイに一緒に行ったベースのジャズの僕の先生が、“挑戦しようよ。俺が手伝うからボランティアで”って。そしたら受かったんですよね」と説明した。

 「そしたらマネジャーに話をしたら、“上に話をつけとくから、もうこの帰り道はジャズマンとして帰ってください。今後の人生は全部っそっちにエネルギーをかけて、あとは僕がやっときます”みたいな」と周囲の後押しがあったとした。

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2023年1月12日のニュース