将棋オールスター東西対抗戦 西軍の藤井聡太王将、東軍・羽生善治九段が勝利 対抗戦は東軍が優勝

[ 2022年12月25日 14:50 ]

<将棋オールスター>永瀬王座(左)に勝利した藤井竜王(撮影・島崎忠彦)
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 今年で2回目となる「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2022」が25日、東京都渋谷区の明治神宮会館で行われた。

 一手30秒未満の早指しによる非公式戦で、東京と関西所属の棋士からファン投票上位3人、予選通過者3人の各6人が個人戦、団体戦をこなすフォーマット。個人戦では来年1月開幕の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負に出場する西軍の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が永瀬拓矢王座(30)に、挑戦者の東軍・羽生善治九段(52)が山崎隆之八段(41)それぞれ勝利した。

 対局の合間に行われたトークショーでは各棋士が「今はまっていること」「来年挑戦したいこと」を披露。羽生は「うさぎ」と「旅行」、藤井は「トレインシミュレーター」と「体力をつける」をフリップに記入した。

 うさぎと犬を3匹づつ飼っている羽生は「暮らしの中で朗らかな気持ちになれます」と目尻を下げ、旅行については「コロナがあって最近プライベートの旅行がなかった。そろそろ行けたらいいかな」と明かした。

 藤井のトレインシミュレーターは以前から趣味として挙げており「駅によって停車位置が違ったり、上達しがいがあります。自宅で練習できるのがありがたい」と、こちらもうれしそうな表情。すでに課題として明言していた体力づくりについては「最近は寒いことを言い訳にサボっている。来年は頑張りたいです」と苦笑していた。

 個人戦は3勝3敗のタイとなり、勝負の行方は最終戦のリレー対局に持ち込まれた。東軍は羽生と永瀬が組み、西軍は藤井と豊島将之九段(32)のコンビ。羽生と豊島の対決で始まり、5手毎交代のため「藤井対羽生」は実現しなかったが、東軍が勝利して優勝を決めた。

 なお東軍で出場予定だった渡辺明名人(38)=棋王との2冠=は新型コロナウイルス感染のため欠場した。

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