橋下徹氏 マイナ普及へ従来の保険証の値上げ決定「大きな方向性としては大賛成だが、説明が不十分」

[ 2022年12月25日 16:36 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。政府が21日、健康保険証の機能のあるマイナンバーカード「マイナ保険証」を使える医療機関で、従来保険証を使って受診した場合、値上げすると決めたことに言及した。

 来年4月~12月末の特例措置で、初診と再診時にそれぞれ6円(窓口負担3割の場合)上乗せする。普及を目指すマイナ保険証では据え置き、既にある価格差が広がる。

 橋下氏は「僕は大きな方向性としては大賛成なんですけれど、政治の説明として、ちょっとごまかしと言うか不十分なところがあると思います」と言い、「保険証ってほぼ国民全員が持っているわけですから、この保険証とマイナンバーカードを合体させるということになれば、全員にマイナンバーカードを持ってもらいますよということに等しいわけですよ。ある意味、義務化ですよ。それをはっきり言わなきゃいけない。今まではマイナンバーカード、これ任意ですよと言ってましたけれど、ここは大きな大転換で、国民全員が持っている保険証をマイナ保険証に切り替える。すなわちこれはマイナンバーカードを全員が持たないといけない国民の義務だということをしっかりと岸田政権、自民党、政府与党が国民に説明すべき。それは社会をデジタル化させるための重要なインフラですよと」と指摘した。

 そのうえで「当然、全員が持つことへの反対意見もあります。情報漏洩の問題だったり、不安だとかね。だけれども、それを上回る社会の利便性があるんだということをしっかり伝えなければいけない」と自身の考えを述べた。そして、すでに自身はすでにマイナカードを持っていて「むちゃくちゃ便利」とし、「従来の保険証を持っている方々は反発するかも分からないですけど、高くなるのは(カードを読み取る)リーダーのお金とかいうことじゃなくて、かかっている人件費。やっぱり従来の保険証だと、これに携わる人の人件費がものすごいかかるんで、その部分を負担してもらう。人件費がかからない分、マイナ保険証の場合は費用が安くなるということで、ご理解していただきたい」と私見を述べた。

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2022年12月25日のニュース