黒柳徹子 大森一樹監督追悼 「トットチャンネル」87年を振り返り「若々しくてステキな方」 

[ 2022年11月16日 05:15 ]

87年、映画「トットチャンネル」の製作発表に出席する(左から)大森一樹監督・原作の黒柳徹子・ 斉藤由貴、高嶋政宏
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 「ヒポクラテスたち」「ゴジラVSビオランテ」などで知られる映画監督の大森一樹(おおもり・かずき)さんが12日午前11時28分、急性骨髄性白血病のため兵庫医科大学病院で死去した。70歳だった。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻聖子(せいこ)さん。後日「お別れの会」を開く。青春映画から特撮、文芸作品、アニメーションまで多彩な作品を世に送り出した職人監督の突然の訃報に、芸能界からも悲しみの声が広がった。

 女優の黒柳徹子は、テレビ草創期を描いた自伝エッセー「トットチャンネル」が大森監督によって映画化された1987年当時を振り返り、「とても若々しくてステキな方でした」と、在りし日をしのんだ。

 映画化の際に初めて会ったといい「“僕、時代物は初めてだからなぁ”とおっしゃって、“えー?テレビの初期は、時代物になるの?”と大笑いしたのを覚えています」と懐かしんだ。「映画『トットチャンネル』は1988年第11回日本アカデミー賞優秀監督賞、脚本賞をお取りになりました」と功績を称え、「残念です」とその死を惜しんだ。

 ▼斉藤由貴(「トットチャンネル」で主演) まだぎこちない新人女優の、ふとしたきらめきを一瞬ですくい取って映像に焼き付ける。その手法は鮮やかで軽やかで、普段はおちゃらけているようなのに瞳の奥は厳しい。そんな映画監督だった大森監督。早過ぎます。残念です。

 ▼高嶋政宏(「トットチャンネル」でデビュー) あまりに突然のことに、ただただびっくりしました。デビュー当時はむちゃくちゃ優しく、それから年数がたつにつれて、グサッとショック受けるような言葉を投げかける活動屋と、今どきのクリエーターを合体させたようなスタイルを昭和の時代からすでに確立していた素晴らしい監督でした。

 ▼奥田瑛二(遺作となった「ベトナムの風に吹かれて」に出演) また同胞が逝った…切ない限りである。グッドバイ…また逢(あ)おう。

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