糸谷八段と服部五段が対戦 王将戦挑戦者決定リーグ、残留へ向けた重要対局は一手損角換わりに

[ 2022年11月7日 12:16 ]

糸谷哲郎八段
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=への挑戦権を争う本社主催・第72期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグは7日午前10時、大阪・関西将棋会館で糸谷哲郎八段(34)と服部慎一郎五段(23)の対局が始まった。先手は服部で、戦型は一手損角換わりへ進んだ。

 先に仕掛けたのは服部だ。29手目、銀獲りに打ち込んだ▲3四歩に糸谷も負けてない。銀を逃げずに△7六歩と逆に取り込んでお互い銀獲りだ。同じ関西本部に所属する両者は服部が四段昇段前から糸谷が練習将棋で鍛えた間柄。間合いを知り合った両者は正午までに39手指し進め、昼食休憩に入った。昼食メニューは糸谷、服部ともに「ハンバーグ&海老フライ盛り合わせ」(イレブン)

 7人が総当たりで挑戦権を争うリーグは羽生善治九段(52)が5勝、豊島将之九段(32)が2勝1敗で挑戦争いは両者に絞られる。最終局で直接対決する両者は、豊島が最終局を含めて残り3局全勝した場合にのみプレーオフが行われる。

 挑戦争いは相星の場合、プレーオフが行われるが、陥落はプレーオフがなく順位による。ここまで3敗の糸谷、1勝2敗の服部ともに予選からの勝ち上がり組で順位は同じく5位。順位1位から渡辺明名人(38)=棋王との2冠=、永瀬拓矢王座(30)、羽生、近藤誠也七段(26)までの4人と相星の場合、糸谷、服部の両者が涙をのむ。

 全6戦の短期決戦では当然ながら1勝の価値は大きく、最難関リーグに消化試合はない。

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2022年11月7日のニュース