石川さゆり 50周年リサイタルに感慨…支えになった北島三郎の言葉「ここは関所だ」

[ 2022年10月29日 19:30 ]

「50周年記念リサイタル~心おもむくままに~」を開催した石川さゆり
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 演歌歌手の石川さゆり(64)が29日、東京・渋谷のNHKホールで「50周年記念リサイタル~心おもむくままに~」を開催した。

 公演前に取材会を行い、デビュー当時「きっとこの世界には、そんなに長くいない」と言われたと回想。それだけに「50周年で、皆さんに歌を届けられることは凄くうれしい」と喜びをにじませた。

 NHKホールは石川がデビューした73年に開館し、「同級生みたいな」という思い出深い会場。公演ではラッパーのKREVA(46)も駆けつけ、「火事と喧嘩は江戸の華」以来のタッグとなる新曲「愛されるために君は生まれた」(来年発売予定)を初披露。ほかに阿久悠氏の未発表曲「みち 今もなお夢を忘れず」(来年発売予定)をウクライナのバンドゥーラ奏者のナターシャ・グジー氏とのコラボで初披露された。集大成のステージで、デビュー曲「かくれんぼ」や代表曲の「天城越え」など29曲を歌い上げた。

 「津軽海峡・冬景色」がヒットした77年にNHK紅白歌合戦に初出場し、84年から昨年まで38年連続の出場は紅組では最長記録となる。今年で39年連続、45回目の出場が確実視される。お話をいただいたら、と前置きし「ずっと長く続いてきた紅白歌合戦の中のワンシーンをしっかり皆さんに届けられるようにしたい」と意欲を見せた。

 歌い続けた半世紀。「さゆり、関所だと思え。ここを越えればまた面白いぞ」。苦しいときは先輩の北島三郎(86)の言葉が支えになったという。「何か大変なことがあると、ここは関所だ」と戒めながら乗り越えてきた。今年は吉田拓郎(76)、加山雄三(85)ら大御所歌手が「引退」を口にした1年。「やはり何事も走り続けるということは大変なこと」と今までを振り返り、「やっている限りは走らなければなければいけない。あまり、ちんたらすることはできない。今は走ることしか考えていない」とこれからを真っ直ぐ見据えた。

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