「鎌倉殿の13人」上総介広常の名を出し…ブレない大江広元 義時と“最恐タッグ”ネット震撼「一番怖い」

[ 2022年10月29日 13:50 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第40話。大江広元(栗原英雄)は北条義時に「あの時を思い出しますな、上総介広常」(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は30日、第41話「義盛、お前に罪はない」が放送される。前回第40話(10月23日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第40話は「罠と罠」。後鳥羽上皇(尾上松也)は閑院内裏の修復を計画。鎌倉に請け負わすという藤原兼子(シルビア・グラブ)の進言に心躍り、慈円(山寺宏一)とともに笑みを浮かべる。京から知らせが届き、鎌倉の御家人たちは重い負担に反発。源実朝(柿澤勇人)からも慕われる和田義盛(横田栄司)が旗頭となり、八田知家(市原隼人)らが集う状況を、北条義時(小栗)は苦々しく思っていた。そんな中、信濃で一つの事件が起こり…という展開。

 その事件とは、義時暗殺を計画した「泉親衡の乱」。関わった者の中に、義盛の四男・和田義直(内藤正記)と五男・和田義重 (林雄大)、甥・和田胤長(細川岳)がいた。

 首謀者の泉親衡は信濃の御家人だが、大江広元(栗原英雄)が調べても何も分からない。霞のように消えた“謎の男”に「いささかにおいますな。西からの雅なにおいが」。背後に後鳥羽上皇(尾上松也)がいるとにらんだ。「泉親衡。多くの謎に包まれている男。突然現れ、御家人たちをそそのかし、突然消えた」(語り・長澤まさみ)。その顔が明らかになると、源仲章(生田斗真)だった。

 義盛は「俺に免じて大目に見てやってくれ」と請う。義時の裁きは義盛の息子2人はお咎めなしも、甥は陸奥へ流罪とした。

 義時「(文机の上で指をカタカタと動かしながら、ため息を吐き)煩わしい、実に」

 広元「あの時を思い出しますな、上総介広常」

 義時「同じことを考えていた」

 広元「和田殿は今や御家人の最長老。しかし…」

 義時「最も頼りになる者が、最も恐ろしい…。消えてもらう、か」

 広元「よい機会かもしれません」

 前々回第39話「穏やかな一日」(10月16日)、義時は義盛を呼び出し「上総介」(上総国の国司)になりたいという要望を却下。懇意の実朝との直接交渉、「羽林呼び」も禁じた。義盛は「変わっちまったよなぁ。鎌倉も、おまえも」と嘆き、執務室を立ち去った。

 広元「絵に描いたような坂東武者」

 義時「随分、少なくなった」

 広元「そして、いずれはいなくなる。和田殿は、御家人の間で人気があります。慎重にかからねばなりませんな。和田には、三浦が付いています」

 前々回は“坂東の巨頭”上総広常(佐藤浩市)粛清がよみがえる広元の発言だったが、前回は名指し。政子(小池栄子)への恋心(?)も見え隠れした広元だったが、単に丸くなってはいなかった。

 SNS上には「大江さんが一番怖いに今日も1票」「大江殿は頼朝時代からブレずに徹底して政しかしていない。ナチュラルに怖い」「上総介の時、泣いて頼朝に歯向かった小四郎はどこへ…なお、大江は通常運転の模様」「毎回思うこと。大江殿は冷静で冷徹なことをあっさり口に出すけれど、手を下すのは自分じゃない。小四郎にそっとアイツ結構危ないよ、気をつけなあきまへんでって進言して、小四郎もそれに同調して行動を起こす。その進言する時の顔がホントに怖い」「今週でハッキリしたけど、義時に『体制のために邪魔者は消そう』と誘う悪魔は大江殿で、『誰も殺さず上手くやっていける』と誘う天使は政子なんですね 大江殿と政子が義時を引っ張り合ってる。それでいて、義時を介さないと大江殿と政子が関係は極めて良好なのが皮肉」などの声も上がった。

 義時は広元と“最恐タッグ”を組み、義盛を挑発し続けた。鎌倉を舞台とした最大の激戦「和田合戦(和田義盛の乱)」(建暦3年、1213年)、そして、その後の2人の動向も注目される。

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