巨人ドラ1・浅野翔吾 揺れる17歳の胸中…知られざるドラフトの舞台裏に迫る

[ 2022年10月29日 10:00 ]

29日放送のTBS「バース・デイ」は巨人にドラフト1位指名を受けた高松商・浅野の知られざるドラフトの舞台裏に迫る(C)TBS
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 巨人、阪神の2球団競合の末、巨人からドラフト1位指名された高松商・浅野翔吾外野手(17)が29日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。20日に行われたプロ野球ドラフト会議の前後29時間に独占密着し、知られざるドラフトの舞台裏に迫る。

 巨人が9月28日に浅野の1位指名を公表したことにより、注目度はさらに増した。「マジで練習していない。ずっと取材で。取材終わって、夜みたいな感じです。平日は取材終わったら夜みたいな感じ」と、連日メディアからの取材に追われた。1位指名の公表は、浅野にとってはまさかだった。1メートル71と小柄な体格もあり「身長も小さいんで、いけても上位では無理かなって」と自身を評価していた。

 高校通算68本塁打を放ち、三拍子揃った超高校級スラッガーだが、プロでは本塁打を追い求めない。ドラフト前にヤクルト・村上が日本選手最多本塁打となる56号を放ったことに「56本は打てない」とし「まだ可能性があるのはトリプルスリーとか首位打者とか」とプロ入り後の自身の選手像を描いた。

 ドラフト当日の朝。「少し緊張っていうのと、楽しみっていう両方あります」と心境を吐露。また、試合前日に必ず行っていた「石清尾八幡宮」で「無事に選ばれますように」とお願いしていた。さらに、阪神との2球団競合が濃厚と予想されていることには「違和感しかない。まさか自分が選ばれる日が来るとは思ってなかった。変な感じ」と話した。

 通常通り授業を受けた後、控え室に姿を現した浅野は「ちょっと緊張してきた」とソワソワ。45分に会見場に向かうと伝えられると「じゃあ44分にもう1回トイレ行ってきます」と直前まで落ち着かない様子だった。

 そして、運命のドラフトでは事前の公表通り巨人が1位指名。さらに阪神からも1位指名された。競合の末、巨人・原監督がクジを引き当てた。浅野は「昔から伝統のある読売ジャイアンツに1位指名されてホッとしています」と安どの表情で喜びを語った。会見後には「本当にケガのない丈夫な体で年間140試合戦えるような選手になりたい」と改めて胸中を語った。見事、プロ入りの夢をかなえた浅野。これからの戦いに注目したい。

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