豊島九段が1敗キープ 首位の羽生九段を追う 11・11服部戦へ「しっかり準備」

[ 2022年10月29日 04:00 ]

<王将リーグ 豊島将之九段×糸谷哲郎八段> 糸谷八段(左)を下した豊島九段 (撮影・後藤 大輝)
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 第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは28日、2局を行った。豊島将之九段(32)は糸谷哲郎八段(34)を87手で下し、2勝1敗で4勝の首位羽生善治九段(52)を追う。

  戦型は羽生がリーグで2勝を挙げ、再流行の兆しがある横歩取りへ進んだ。豊島は一時銀損になったが、自陣に打ち付けた香を軸に細い攻めをつなげ、主導権を握った。

 「研究したのが結構昔。一瞬形がバラバラなのでうまくまとめられればと思った」。右辺へ転回させた61手目▲2五飛、後手陣の急所、6三へ狙いをつけた65手目▲6六香辺りから自信を抱いたという。

 この日、自身と永瀬拓矢王座(30)、服部が並ぶ1敗勢から服部が脱落した。「他の対局も見ますが、自分の対局、将棋に集中することが大事。次まで時間が空くのでしっかり準備したい」。羽生とはまだ直接対決を残す。過去2度はね返された7番勝負。王将位への思いを胸に11月11日の服部戦へ照準を合わせた。 (筒崎 嘉一)

 ▼糸谷八段 思った以上に一直線の展開にしてしまい、失敗した。(リーグでの連敗が12に伸び)ちょっと記録ですね。もう残留とか言ってる場合じゃない。とりあえず1勝を目指したい。

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