ジェリー・リー・ルイス氏が死去 87歳 50年代後半から人気を集めたロック界の草分け

[ 2022年10月29日 08:18 ]

87歳で死去したジェリー・リー・ルイス氏(AP)
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  1950年代後半にチャック・ベリー、リトル・リチャード、エルビス・プレスリーらとともに活躍し、自身を「The Killer」と呼んでいたジェリー・リー・ルイス氏が28日の朝、テネシー州メンフィス南部郊外(所在地はミシシッピ州ネズビット)の自宅で死去。広報担当のザック・フォーナム氏が明らかにしたもので87歳だった。AP通信によれば、同氏の死去を巡っては芸能系サイトのTMZが2日前に“誤報”として訃報を発信していた。

 ルイジアナ州フェリディで生まれた同氏は1956年にデビュー。57年の「Whole Lotta Shakin’Goin’On」で人気を得て、その後にリリースした「火の玉ロック(Great Balls of Fire)」は日本を含めて世界なヒット曲に有名になった。

 ただし22歳時に英国ツアーを行った際、13歳の従妹と結婚していたことが発覚。このとき別の女性とも籍を入れていた状態で、これが原因でツアーは中止となった。結婚は7回。グラミー賞は3回受賞しているが、4人目の妻はプールで溺死するなど私生活は波瀾万丈で、金銭や薬物などでもたびたびトラブルを引き起こした。

 AP通信が訃報の見出しに使った形容詞は「OUTRAGEOUS(常識外、とんでもない、カッコいいなど意味はさまざま)」。のちに多くのミュージシャンがカバーする伝説のヒット曲と、数々のエピソードを残して“プレスリー世代”最後のロックンローラーがこの世を去っていった。

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