“打倒・ヤクルト”は関西の悲願!オリ戦実況の大前一樹アナが代弁する因縁の対決

[ 2022年10月29日 05:00 ]

悲願の日本一を確信するフリーアナウンサーの大前一樹氏
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 プロ野球の日本シリーズを2勝2敗1分のタイに持ち込んで、周囲のボルテージも上がりっ放しのオリックスに携わって30年超。元球団職員で、今もスポーツ専門チャンネル「J SPORTS」で実況中継を担当しているフリーアナウンサーの大前一樹氏(61)は26年ぶり日本一に向け「いい流れ。勢いもある。一気に頂点へ」と鼻息も荒い。

 地元・京セラドーム大阪での第5戦はスタンドで見守った。それだけに劣勢の9回、同点に追いつき、さらに吉田正尚選手(29)の劇的2ランでサヨナラ勝ちに「打った瞬間から鳥肌が立った。思い出してもまた鳥肌が立つ」とまだ興奮冷めやらない。

 普段は取材活動を終えると、いつも通りYouTubeチャンネル「Kazu Tube」で配信開始。冷静に試合を分析し、選手コメントを伝えるのが常だが、この日は「しびれました。すごい」を連発。試合後に3本を流し、視聴者目線で興奮を伝えた。

 26日は辛勝、27日はサヨナラ勝ちだったが「シーズンのオリックスらしい勝ち方」。特に「(吉田)正尚君の2発は今後に向けて大きい。救援陣も頑張ってるし、形勢は2対8だったのが、次が神宮球場というアウェーであることを加味して4対6まで戻したかな」と分析している。

 自身のテンションもいつも以上に高い。理由ははっきりしている。関係者の悲願を知るからだ。昨年2勝4敗で敗れたヤクルトへのリベンジを果たしたいのは当然だが“因縁”はさらに深い。「オリックスの、バファローズの悲願。78年、阪急が広岡ヤクルトに負けた。95年はオリックスが野村さんにやられた。2001年は近鉄バファローズが敗退。そして昨年も。なんとか今年、ヤクルトさんにリベンジしたい」

 大阪の、関西のファンの願いは“打倒・ヤクルト”。幼少の頃から阪急ファンだった大前氏もYouTubeチャンネルで「悲願の日本一」を伝えたいという思いであふれている。 

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2022年10月29日のニュース