ステージ4がん闘病中の坂本龍一 最新肉声&作曲姿が話題 「声が聞けてうれしい」「変わらない」の声

[ 2022年9月15日 15:45 ]

坂本龍一
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 がん闘病中の世界的音楽家・坂本龍一(70)が、15日までに更新された最高級シャンパン「クリュッグ」のインスタグラムに登場。生声や作曲する姿が動画で公開され、話題となっている。

 クリュッグとのコラボレーション企画として、3種類のシャンパンからインスピレーションを得てアンサンブルを作曲。「こんにちは、坂本龍一です」と英語で挨拶する肉声や、作曲する姿が動画で投稿された。ややしゃがれた声ながらはっきりとした口調で挨拶。ピアノの前に座り、楽譜を書く姿などが紹介されている。各国のフォロワーからコメントが寄せられ、「いつまでもカッコいい」「いつまでも変わらない教授で…ステキ」「声が聞けてうれしい」「教授、お声が聞けて嬉しいです。素敵な映像に癒やされます」「ちょっとずつ元気な教授がインスタから見れて嬉しい」「いつまでもあの美しい音を奏で続けて下さい」などと投稿が相次いだ。

 坂本は今年6月、文芸誌「新潮」で、自身のがんの進行度が最も悪い「ステージ4」であることを明かした。また、両肺に転移したがん摘出手術を昨年10、12月に受けたことも公表。同誌で始めた新連載「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」の中で、この1年のうちに大小6つの手術を受けたことを告白した。

 2014年に中咽頭がんと診断され、寛解するも、昨年1月に直腸がんの治療を受けていることを発表。当時、具体的な治療法などには触れていなかったが、連載では直腸の原発巣(最初にがんが発生した部位)と肝臓2カ所、リンパに転移した腫瘍、さらに大腸を30センチも切除したことを明かしている。がんと診断された際には、何も治療しなければ「余命半年」と告げられ、手術は予定を8時間超えて20時間に及んだという。

 昨年10、12月と2回に分け、両肺に転移したがんを摘出するなど、この1年で6回の手術を受けた。しかし、まだ病巣は残っており、手術ではなく投薬で治療していくという。手術を受けた同12月には、映画「戦場のメリークリスマス」(83年)のテーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」のメロディーを595音に分割し、その1音ずつをNFT化して発売し、話題となった。今年3月には都内で行われた東北ユースオーケストラ公演に出演し、直腸がん公表後初のステージで仕事復帰。

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