立岩陽一郎氏 五輪汚職事件でKADOKAWA会長逮捕に「大きな構造の中の1つと見るのが自然」

[ 2022年9月15日 08:49 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏が15日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にコメンテーターとして出演。東京五輪汚職事件で、東京地検特捜部が14日、大会スポンサーの選定で有利な取り計らいを受けた謝礼などとして、大会組織委員会元理事高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=側に約6900万円の賄賂を提供したとして、贈賄の疑いで出版大手KADOKAWAの会長角川歴彦容疑者(79)を逮捕したことに言及した。

 関係者によると、容疑を否認している。今回の事件でスポンサー企業の経営トップが逮捕されたのは、紳士服大手AOKIホールディングス(HD)に続き2社目。高橋容疑者側には、広告会社大広(大阪)からも賄賂の可能性がある1000万円超が渡っており、贈賄疑惑の捜査は3ルートに及んでいる。

 立岩氏は「特捜部の捜査って3つなんですよね。いわゆるガサ、家宅捜索と、ブツ読みと、逮捕した人間に対する聴取、この3点で事件が見えてくるわけですね」と言い、「それでいうとね、逮捕したって事実よりも逮捕することによって関係先に捜索が入るわけです。また新たなブツが出てくるわけです。特捜部としては当然、このKADOKAWAの会長を逮捕するために事件をやってるわけじゃないですから、これは大きな構造の中の1つと見るのが自然ですよね。だから当然、集めて来た資料の中から上を狙っていくというのが、普通に考えて特捜部の捜査の進め方です、今後もね」と自身の見解を述べた。

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2022年9月15日のニュース