パックン 軍事侵攻受けるウクライナ国民の執念に驚きと懸念「戦争の長期化になりうる」

[ 2022年8月25日 18:41 ]

パックンこと、パトリック・ハーラン
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 お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーラン(51)が25日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナの国民の意思に驚きを口にした。

 番組では、24日で侵攻から半年がたったウクライナと中継をつなぎ、ロシアが放棄した戦車などがキーウ市内に展示されている様子をリポート。取材した国民たちの声として、「ほぼ全員が“戦争は勝って終えるべき”」「その勝利とは何なのかと聞くと“2014年以前の領土を取り戻すこと”」と答えていたことを伝えた。

 するとパックンは「勝つまで戦うという意思は僕は聞いて驚きませんでしたけど、全土奪還が勝つ条件だと口をそろえておっしゃっているのはびっくりしましたね」と率直な思いを語った。

 ウクライナは南部クリミア半島が14年に軍事侵攻を受け、現在はロシアが実効支配する地域になっている。多くの国民は、戦争長期化は覚悟の上で、クリミア奪還を目指しているという。パックンは「事実上、2014年以降は東部の一部、クリミアは併合されて、領土として失われたものだという意識はあったと思うんですね。それを含めて取り戻さないと勝利と納得しないとなれば、合理的な合意というか、妥協ができない。戦争が長期化するということになりうると思いますね。そこでウクライナ国民の固い意思は続くと僕は思います」とコメントした。

 しかし、パックンによると、ウクライナ側の強い意思とは対照的に、西側諸国の支援がどこまで続くかは疑問だという。「いまだドイツは35%の天然ガスをロシアに依存しています、冬になってガス栓が止められたら暖房が使えない。工場が動かない。不景気になる」と、ロシアにエネルギーを握られているドイツの苦しい台所事情を指摘した。多額の軍事支援を行っている米国も「永遠に続けるかというと、アメリカ人はそこまで固い意思を持っていない」と分析。それでも「この先、合理的な妥協点を探しつつ、戦争に勝つまで頑張ってもらいたいなと思います」と、ウクライナの抗戦にエールを送っていた。

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2022年8月25日のニュース