「カムカム」雪衣がるいに謝る場面 演出側「みんなが持っているものが全て出た」

[ 2022年4月1日 08:15 ]

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」107回で、病室で話す雪衣(多岐川裕美)とるい(深津絵里樹)(C)NHK
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 1日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」107回で、女優の多岐川裕美(71)が演じる雪衣が病室で、女優の深津絵里(49)が演じるるいに過去の自分の発言を謝る場面があった。

 演出の深川貴志氏は「多岐川さんの芝居が素晴らしかった。コロナ禍でなかなかリハーサルができない状況で、撮影する直前に初めて芝居を見せていただいた。自分の後悔を語る場面にもかかわらず、自分を主張することは抑え、るいの側に立っていた。その鮮度を損ねないように、早く撮ることだけを心掛けた」と明かす。

 雪衣が後悔しているのは、幼いるいに「(母の安子がるいを)雉真の家にお返ししようと決めたんじゃ思います」と言ったこと。その結果、るいは疑心暗鬼に陥り、安子(上白石萌音)に対して「アイ・ヘイト・ユー(大嫌い)」と厳しい言葉を浴びせることになった。

 病室で雪衣は夫の勇(目黒祐樹)に見守られながら、るいに謝罪。るいから「自分を責めんといてください。みんな間違うんです」といたわられた。

 深川氏は「勇の立ち位置も絶妙だった。勇も、安子のことを思いながら雪衣と一緒になったことで、つらい思いを抱えて来た。雪衣がるいに話すのを聞いて、えぐられるような思いをしたはずだか、優しいまなざしで雪衣を見つめていて、良い夫婦関係を感じた。多岐川さんが芝居全体を引っ張っているが、目黒さんのたたずまい、深津さんがじっと聞く姿など、みんなが持っているものが全て出たシーンだった」と話した。

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2022年4月1日のニュース