中村逸郎氏 英国のロシア国営テレビへの制裁に「テレビ局の中からプーチン離れに走る職員が出てくる」

[ 2022年4月1日 10:24 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。英政府が3月31日、ロシアのウクライナ侵攻を巡りうそを拡散したとして、ロシア国営メディアの「RT」と「スプートニク」それぞれの運営組織や幹部を含め、14の個人と組織を制裁対象に加えると発表したことに言及した。

 英政府は「不当な侵攻を巡る真実を覆い隠すために偽情報を活用している」とプーチン政権を批判。英国内の資産が凍結され、英国渡航も禁じられる。制裁対象はほかに、プーチン大統領ら政権幹部へのインタビュー取材で知られるロシア国営テレビの著名司会者や、人道危機が懸念されるウクライナ南東部マリウポリでの激しい攻撃を主導するロシア軍高官。

 中村氏は「ロシアのメディア、確かに偽情報を今でも流し続けています。例えば、ウクライナの、特に東部でいろいろな建物が破壊されています。それをロシアのメディアによると、これはウクライナ軍が破壊活動を行っているという映像を流している」と指摘し、「そういうことで今回、制裁を受けるわけですけど、ロシアのメディアで働いている人たちが、自分たちのメディアっていうのはプーチン大統領のプロパガンダになっているということで、テレビ局の中からプーチン離れに走る職員が出てくるのではないかと思っています」と自身の見解を述べた。

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2022年4月1日のニュース