中村逸郎氏 ロシアの核使用の可能性に「デフォルトに陥った場合、金融市場から締め出されますので…」

[ 2022年4月1日 12:48 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアの核使用の可能性についてコメントした。

 番組では、ロシアの元大統領で同国安全保障理事会副議長のメドベージェフ氏が英ガオディアン紙のインタビューで、ロシアが核使用する条件として(1)ロシアが核ミサイル攻撃を受けた時(2)ロシアや同盟国がその他の核攻撃を受けた時(3)重要インフラが攻撃され核抑止部隊がまひした時(4)通常兵器での侵略攻行為で国家の存在が脅かされた時――の4条件を挙げたと伝えた。

 ロシアはドル建て国債を巡り、20億ドル(約2400億円)の支払いの期限を4日に迎えることについて、西岡孝洋アナウンサーが「返済が滞るとデフォルトに陥る可能性があるということはお伝えしてきました。中村先生、このデフォルトをロシアが国の存続を脅かすような行為とみなす可能性、条件の(4)に当てはまる可能性というのはあるんでしょうか?」と聞くと、中村氏は「非常に高いと思うんですね。なぜかと言うと、メドベージェフ前大統領が発表したタイミングというのは、まさに4月4日をにらんだ話だと思ってます。ですので、このデフォルトに陥った場合、ロシアは金融市場から締め出されますので外貨が手に入らないという非常に危機的な、まさにロシアそのものの根幹が脅かされるということで、それが核使用の一つの要件を満たすのではないかというふうに言われています」と自身の見解を述べた。

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2022年4月1日のニュース