プーチン大統領 孤立深め疑心暗鬼の悪循環 専門家が現状解説…側近も「何されるか分からない」

[ 2022年4月1日 20:31 ]

ロシアのプーチン大統領(AP)
Photo By AP

 ロシア政治に詳しい慶大の廣瀬陽子教授が1日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、同国のプーチン大統領が孤立化しているとの米国側の見方について解説した。

 バイデン米大統領は、プーチン大統領について「孤立しているように見える」とし、「確実な証拠はない」と前置きした上で「何人かの側近を解任したり、軟禁したりしている兆候がある」と指摘した。

 米国からのこの報道について、廣瀬氏は「実際、孤立化していると考えられます」と推測。「孤立というのは、コロナ時代からずっと続いていることで、コロナ感染を恐れて自ら孤立していったということがあった。それが今でも続いている。その孤立の中でさらに疑心暗鬼になって、どんどん殻にこもって、今はどこにいるか分からないというような状況になっていると聞いています」と述べた。

 またホワイトハウスは、プーチン大統領が戦況の悪さや経済制裁の影響について、側近から誤った情報が伝えられているとの見解を示している。廣瀬氏は、プーチン大統領の孤立化がその理由の一端であるとし、「側近も近寄りがたくなってしまい、プーチン大統領の機嫌が悪くなるようなことを言うと、何をされるか分からないということで、実情を伝えられない状況が続いている」と分析。さらに「それがさらに戦況を悪化させているので、またプーチンの怒りが増す…という悪循環が起きているようです」とした。

続きを表示

2022年4月1日のニュース