藤井王将の「大師匠」小林九段が引退 “孫弟子”の対局環境整って胸なで下ろす

[ 2022年4月1日 05:30 ]

引退が決まり終局後、小林健二九段(前列左から2人目)の慰労のために集まった弟子の(後列左から)古森悠太五段、井田明宏四段、(前列左から)北村桂香女流初段、(一人おいて)池永天志五段、徳田拳士新四段
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 将棋の小林健二九段(65)が31日、大阪市で第35期竜王戦6組昇級者決定戦に臨み、131手で敗れた。この日が65歳の誕生日で、名人戦順位戦C級2組時代に自らフリークラス転出を宣言したため定年を迎え、引退が決まった。小林は藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=の師匠・杉本昌隆八段(53)の兄弟子で、杉本を弟子にした時期もあった。いわば藤井にとって「大師匠」だった。

 日本将棋連盟は3月、JR名古屋駅前に対局場を設けると発表。小林はようやく整う序列1位の藤井の対局環境を「ドンと構えて東京、大阪から(対戦相手が)来るのが本来の姿。将棋会館が建つ第一歩」と歓迎。名古屋で修業時代を過ごしたことから、自身の引退間際にメドが立ち胸をなで下ろした。

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2022年4月1日のニュース