羽生善治九段、30期ぶりにB級1組で指す意思を表明 「これを糧に次の新しい年度を迎えたい」

[ 2022年3月31日 20:34 ]

21年度公式戦終了後、来期への意欲を語る羽生善治九段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の順位戦A級から陥落し、4月1日から始まる来期の動向が注目されていた羽生善治九段(51)が31日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた今期最終局後に取材に応じ「(今期は)全般的に内容も結果も伴わなかった。反省点の多い一年。これを糧に次の新しい年度を迎えたい。(次年度の順位戦)開幕までにコンディションを整えて迎えられたらいいなと思う」と話し、6月開幕予定の順位戦では30期ぶりにB級1組で指す意思を表明した。

 これまで通算タイトル獲得99期、うち名人位を9期獲得している羽生は今期大不振に陥り、A級から陥落しただけでなく、この日の王座戦二次予選では高野智史六段(28)に敗れ決勝トーナメント進出を逃すなど14勝24敗で今期公式戦を終了。羽生同様、永世名人資格保持者の森内俊之九段がA級陥落と同時にフリークラス転出を決め、名人戦から撤退した前例があり、これまではB級1組で指すかについて明言を避けてきた。フリークラス転出の場合は31日までに日本将棋連盟に届ける必要があったが提出には至らず、来期以降も引き続き順位戦で指す姿が見られることになった。

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2022年3月31日のニュース