中村逸郎氏 今後のロシア軍は「ロシア本土から首都キエフに砲撃する可能性…全体を見ながら停戦交渉を」

[ 2022年3月31日 10:38 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎教授が31日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアのウクライナ侵攻について言及した。

 ロシアがウクライナとの停戦交渉で軍事作戦を大幅縮小すると発表した首都キエフの戦況について、副市長は30日「昨夜は比較的平穏だった」と述べた。ただ郊外では戦闘が続いているという。ロシア軍はマリウポリを含む東部2州に戦力を集中、完全制圧を狙う構えで、米国の「戦争研究所」は29日、マリウポリが「数日内に陥落しそうだ」と予測した。ウクライナメディアによると、同国大統領府高官は30日、キエフ周辺でロシア軍の撤退が2日連続で行われたと述べた。

 MCの谷原章介が「ロシア側は軍事作戦縮小の方向と言いつつも、攻撃が激化してる地域もあったりします。プーチン大統領、真意、目指してるところどこらへんにあると思います?」と聞くと、中村氏は「キエフもそうですよね。大幅に縮小するって言ってるんですけど、縮小しといてウクライナ全体の戦況を見ながら、今度はロシア本土から首都キエフに砲撃する可能性だってあるわけなんですね」と言い、「いろんな所で戦争が繰り広げられてますけれども、今のところロシア軍としては全体を見ながらも同時に停戦交渉が今後も進んでいくと思うんですけれども、どこで停戦するのか、その前にきちんと今の戦況を把握しながら、そしてそこをきちんと踏まえたうえでの条件を停戦に持っていきたいということですね」と自身の見解を述べた。

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2022年3月31日のニュース