田中ウルヴェ京氏 6年がかりでの慶大大学院卒業に感無量「感謝しかありません」

[ 2022年3月31日 11:51 ]

田中ウルヴェ京氏インスタグラム(@miyako.tanaka.oulevey)より

 ソウル五輪シンクロナイズドスイミング銅メダリストでメンタルトレーナーの田中ウルヴェ京氏(55)が30日、自身のインスタグラムを更新。慶大大学院を卒業したことを報告した。

 「先日、学位授与式があり ようやく正式にご報告です。6年かかり博士学位を取得しました」と6年かかったものの大学院を卒業したことを報告した。

 「博士論文はDesign of psychological self-help support for Olympic athletes after retirementです。慶應のシステムデザインマネジメントを受験した理由、そして神武直彦先生にご指導いただくことに決めた理由、様々ありました」とウルヴェ氏。「入学当時、こんなに苦しいと思っていませんでした。自分の能力不足にほとほと呆れる日々でした。もうこの年齢になれば、他者に対して恥ずかしいことなどありません。でも自分自身があまりに情けなく『おまえ、本当にアホじゃねーの』『ホント使えない人間だな、おまえは』と独り言する日々でした。何十回も同じこと教えていただいてるのに、理解できないことばかりでした」と回顧。「たくさんの人に助けてもらいました。論文のacknowledgementにはたくさんの方々のお名前を書かせていただき、改めてご縁をありがたく思いました。改めて主査副査の先生方、最後まで私をあきらめないでくださり感謝しかありません」と感謝した。

 「慶應SDM入学初日に『ああ、こんな偶然あるなんて。この選択に間違いはなかった』と勝手に思ったことがあります。奥山睦さんを初日の講義の席で発見した時です。奥山さんは30年以上前のソウル五輪直後、引退直後の私にインタビューをしてくださった方です。奥山さんに書いていただいた記事の最後には、引退直後の自分の次の人生への決意が書いてあります。この記事はずっと自分の頭の中にありました。一緒に学位授与式に参加できたこと本当に嬉しかったです」と思わぬ巡り合わせにも思いを巡らせ、「一緒に学位授与式に参加できたこと本当に嬉しかったです」と喜んだ。

 「博士課程の間には競技引退の研究者なら誰もが知っているDr. Lavallee にご指導をいただきました。Lavallee先生には、30代の時、アメリカの大学院の修士課程でお世話になり、それこそ自分の競技引退後の心理葛藤を救っていただきました。先生の講義での最終レポートで書いていたテーマを結果的に20年以上の年月を経て博士論文にまとめることができた事は本当に嬉しいことでした」と重ねて感謝。「最後に きっと私の学位記を最高の笑顔で喜ぶであろう人のことをここ数日想います。頭に思い浮かぶという事は、きっと私の近くに降りてきてくれているのだろうと思います」とつづった。

 最後に「じーじ ごめんちゃい。じじが生きてる間に学位取れなくて。長くかかったけど、喜んでくれてますよね」と呼びかけた。

 ハッシュタグで「#慶應義塾大学」「#慶應sdm」「#博士学位」「#ご縁に感謝」「#競技引退」「#システムデザインマネジメント」と記した。

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