中村逸郎氏 ロシアは「ロシア、インド、中国で欧米に対抗する三国同盟“3G”をつくろうとしている」

[ 2022年3月31日 11:19 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎教授が31日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。中国を訪問したロシアのラブロフ外相と王毅国務委員兼外相が30日に会談したことに言及した。

 両外相は、中ロ両国が戦略的パートナー関係の強化を続けることで合意し、ウクライナに侵攻したロシアへの対抗で結束する米欧に揺さぶりをかけた。国際問題の協議を緊密にし、一致した立場を取る方針も確認した。ウクライナ侵攻後のロシア閣僚の訪中は初めて。

 中村氏は「ロシアは中国をバックにして欧米と交渉していきたいという狙いが見えてくるんですが、実はラブロフさん、きょう中国からインドに行くんですよ。欧米による経済制裁に反対というか賛成しなかった国というのは中国とインドなんです。ですから今後、ロシアは欧米に対して中国、インドというものを自分たちの陣営に引き込んで欧米と停戦交渉、ロシアに対する経済制裁も含めて議論したと思っている」と言い、「これから私たちが見ていかなくてはいかないのは、欧米対インド、ロシア、中国という、私はこれを3Gと呼んでいいかなと思ってんですよ」と指摘。「ロシア、インド、中国で欧米に対抗する三国同盟“3G”をつくろうとしている。この3GのGはグルっていうふうに考えていて、動きとしては欧米対3Gの枠組みが少しずつ見えてくるのかなって思っています」と自身の見解を述べた。

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2022年3月31日のニュース