野村邦丸アナ　「くにまるジャパン 極」最終回も感慨は「ほとんどない」　小倉智昭氏からの手紙には感激

文化放送
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　元文化放送でフリーの野村邦丸アナウンサー（65）がパーソナリティ―を務める同局「くにまるジャパン　極」（月～金曜前9・00～後1・00）が31日、最終回を迎えた。

　野村アナは局アナ時代の2002年10月から「野村邦丸のごきげん!二重丸◎」「くにまるワイド　ごぜんさま～」（2005年4月～）「くにまるジャパン」（2010年10月～）と平日午前9時スタートの番組を担当。2016年10月に「くにまるジャパン　極」としてリニューアルした、5年半で幕。そして4月4日からは「くにまる食堂」（月～金前11・00～後1・00）として新たなスタートを切る。

　オープニングでは「最終回ですが、特にいつもと違う感じではなく、淡々といつも通りお送りしていきたいと思います」とあいさつ。「何となく、最終回っていうと、しみじみした雰囲気になるきらいがあるじゃないですか。朝から全然、誰一人変わらずに、いつものように内容のないことをいろいろなことを言っている気がします。なんか全然そういう感じはない」とキッパリ。「（感慨も）正直言いまして、ほとんどないですね」と言い切り、笑わせた。

　この日も、今週のテーマとしてリスナーからは「私とくにまるジャパン」のメッセージを募集。農家の女性からのメッセージには「結構、農業マン、農業ウーマンの方が聞いていてくれて、農作物がいろいろなところで取れなかったり、値段の乱高下あったりとか、していますけど、どうもありがとうございます」と感謝。リスナーからの「邦丸アニキ」との言葉に「ありがたいことに、邦丸アニキって呼んでくださって。俺、一人っ子で、アニキって呼ばれたこと1回もないからさ」と喜んだ。

　そんな中、アシスタントの水谷加奈アナから「この方は邦丸さんにとってのアニキなのか…ある方からお手紙」とメッセージを代読。「野村邦丸様、20年間、文化放送の午前の顔を背負われ、一息つくのかと思いきや、今度は食堂親父だそうですね。何を食わせるのか楽しみですね。邦丸と初めて出会ったのは40年くらい前の東京競馬場でしたよね。私がフリーになっての初仕事はニッポン放送の競馬中継、そこでアルバイトをやっていたのが邦丸でした。巨泉さんの馬券を買ったり、弁当を配ったり、オッズを書き写す雑用係でした。そのバイトくんが後に文化放送を支える名アナウンサーになったのですから、本当に深い縁を感じます。私は文化放送の『夕焼けアタックル』を担当するにあたって、金曜は休ませてくれ！というわがままが通ったのも邦丸が快く受けてくれたからで、いまだ恩義を忘れることはありません。年は10歳しか離れていないのに、親父さんと言われても気を悪くしないのは、邦丸には男気と優しさがあるからです。同業者はなかなか好きになれないものですが、邦丸だけは別。邦丸の番組だったら出るよ！と私は言って来ました。野村食堂にも呼んでください、どんなにマズい飯でも食わしてもらいます。ランチ営業だけでなく、親父が集える夜の営業も待っています。小倉の親父」と、がん闘病中のフリーアナウンサーの小倉智昭氏がメッセージを寄せられた。

　これには野村アナも「あ～小倉さん、本当にどうもありがとうございます」と感謝。「逆にこっちは小倉さんに頼りっぱなしだったからな」としみじみ。「まさか学生時代にニッポン放送でバイトをやっていて、その時、小倉さんはメインの司会をやっていて、そこで何十年か後にこうやって同じスタジオで番組できるなんて」と感激した。

　1999年4月の「夕焼けアタックル」終了時には小倉氏から「邦丸、後はお前に任せたからな」と声をかけてもらったことを振り返り、「やっぱりその、学生時代にバイト、雑用をやっていた男があのメイン司会の小倉智昭さんに言われた時は正直言って勘違いしたね。俺は偉くなったなと、思っちゃったよ」と笑い。「本当に長い時間、小倉さんには公私ともにいろいろな相談に乗ってくれたりとかしました」と小倉アナとの関係に触れ、「小倉さんが病と闘っている中で、本当はもうちょっと出てもらいたかったんですけど、食堂は残っていますので、マズいメシしか出さないかもしれませんが、小倉さん、必ず店に来てください」と呼びかけた。

　番組はこの日が最終回で、新番組のスタートは来週4月4日。たまたまあす4月1日にも午前9時から生放送の出演が控えており、「なんかカッコ悪いな。また出てくるんだよ」と苦笑。それでも「最後にリスナーの皆さんと一緒にやりたいことが１つありまして、今いるスタッフで一本締めをやりたいと思います」と提案。スタッフを交えて一本締めをし、「ありがとうございました！」と元気に終了した。