性加害報道 榊英雄が監督の映画「ハザードランプ」も一転4・15公開中止 協議も「総意形成に至らず」

[ 2022年3月31日 20:00 ]

俳優で映画監督の榊英雄
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 自身のワークショップに参加した女優らに対する性加害が報じられた俳優の榊英雄(51)が監督を務めた映画「ハザードランプ」が一転、公開中止となった。3月31日、公式サイトで発表された。予定通り4月15日に劇場公開したいと協議を進めてきたが、製作委員会は「総意形成に至らなかったため」公開中止を決定。榊が監督を務め、今月25日に公開予定だった映画「蜜月」も性被害などの社会問題を扱った作品とあり、いったん公開中止となっている。

 「ハザードランプ」は、地方都市を舞台に代行ドライバーとして働く男2人の一夜を描くヒューマン作品。主人公を安田顕、相棒の新人ドライバーを山田裕貴が演じる。

 今月15日には「報道されている性加害、ハラスメントは、事実であれば決して許されないことであり、映画『ハザードランプ』製作委員会としても断固非難いたします。ただ、映画は多くのスタッフ、キャストなど関係者の労力と協力の下、共同作業で製作されております。関係者の尽力に報いるためにも、また映画の公開を望んでくださっているお客様のためにも、映画『ハザードランプ』を劇場公開したいと考えております。上映開始日は、当初の予定通り4月15日(金)とさせていただきたく、各所と協議を進めて参ります」と発表。

 しかし、その後、騒動が拡大。今月26日には、榊が所属事務所「Ruby・sue」からマネジメント契約を解消されたこともあってか、公開中止の結論に達した。

 「映画『ハザードランプ』劇場公開中止のお知らせ」と題した発表は以下の通り。

 この度は、映画監督の榊英雄氏に関する報道について、被害に遭われた皆様、心を痛められている全ての皆様に心からのお見舞いを申しあげます。

 過日、発表させていただきました通り、榊氏が監督を務めた映画「ハザードランプ」の製作委員会は、制作にかかわった多くの関係者の尽力に報いるためにも本作を公開したいという方針のもと、作品に携わった方々へのヒアリングおよび協議を継続して行ってまいりましたが、総意形成に至らなかったため、映画「ハザードランプ」の4月15日(金)の公開を中止とする決定をいたしました。

 本作に関わったキャストやスタッフをはじめとする関係者、および制作にご協力いただいた皆様、そして映画の公開を望んでくださっているお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申しあげます。

 また、本作の前売券をご購入いただいた全てのお客様を対象に払い戻しを実施いたします。詳細につきましては、公式ホームページ内ニュースページをご確認ください。

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2022年3月31日のニュース